2008年度 工学部 知能情報工学科 昼間コース — [選択] 2年(後期)

マイクロプロセッサ

Microprocessors

教授・福見 稔

2単位

目的

マイクロプロセッサの基本的な動作原理とそのプログラミングについて習熟し,マイクロプロセッサを活用するために必要な知識を獲得することを目的とする.

概要

4ビットに始まり,現在に至るマイクロプロセッサの開発の歴史を概観し,プロセッサ内部の情報表現と2進数での演算方法を理解した後,人類最初のマイクロプロセッサi4004のアーキテクチャを学ぶ. 次いで,i8080とZ80のアーキテクチャを調べ,i8080とZ80の主要マシン命令を用いたアセンブラプログラミングの演習を行う. 次に,16ビットと32ビット,さらにはシステム設計及び実験用プロセッサのアーキテクチャを学ぶ. また,DSPの特徴や最近の高速化実装技術について学ぶ.

キーワード

CPU,アセンブラ

要件

コンピュータ入門1及び2を受講しておくことが望ましい.

目標

1.マイクロプロセッサの動作原理とそのプログラミングについて修得し,ソフトウェアとハードウェアのバランスのよい学習を行うことを目標とする.

計画

1.マイクロプロセッサ開発の歴史
2.マイクロプロセッサの構成と動作·レポート
3.プロセッサ内の情報表現,2進数,10進数,16進数
4.2進数の加減乗除算·レポート
5.4ビットマイクロプロセッサi4004·小テスト
6.8ビットマイクロプロセッサi8080とアセンブラ
7.8ビットマイクロプロセッサZ80
8.i8080,Z80のプログラミング·中間テスト
9.i8080,Z80プログラミング実習1·演習1提出
10.i8080,Z80プログラミング実習2·演習2提出
11.DSPとその応用事例·レポート
12.16,32ビットマイクロプロセッサ
13.H8マイコンのアーキテクチャ
14.高速化実装技術
15.最新のプロセッサ事情,世界の情勢,質疑応答
16.定期試験

評価

講義に対する理解力の評価は講義への参加状況,演習の回答,レポートの提出状況と内容,小テスト,及び中間テストと最終試験の成績を総合して行う.平常点と定期試験の比率は50:50.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

田丸啓吉·安浦寛人 共著「マイクロコンピュータ」共立出版

参考資料

Donald L.Krutz著·奥川峻史 訳「マイクロプロセッサと論理設計」実教出版

大川善邦 著「マイクロコンピュータプログラムの作り方」産報出版

連絡先

福見(D棟210, 088-656-7510, fukumi@is.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日15時∼18時

備考

1.講義の単元が終わるごとに演習問題やレポートを課し,数回の小テストを実施するので,毎回の予習·復習は欠かさず行うこと.
2.成績評価に対する平常点と試験の比率は5:5とする. 平常点には講義への参加状況,演習の回答及びレポートの提出状況と内容を含み,試験には小テスト及び中間テストと最終試験の成績を含む.
3.DSPとその応用に関するゲストスピーカーの講義を含むことがある.