2008年度 工学部 知能情報工学科 昼間コース — [選択] 3年(前期)

数値解析

Numerical Analysis

教授・今井 仁司

2単位

目的

様々な数値計算手法を身につけるとともに,数値解析の基本的な考え方を習得することを目的とする.

概要

新しい解析手法である数値シミュレーションに関連して,丸め誤差などの数値計算における基礎的知識,連立一次方程式· 固有値問題などの基本的数値計算法について述べる.

キーワード

数値解析,計算機,コンピューター

要件

「基礎数学」の履修を前提とする.

注意

講義内容を確実に理解するには,予習を行い,講義ノートをきちんととり,講義時間内に設けられた演習に積極的に取り組むこと.それ以上に,各自が普段から自主的に演習に取り組むこと.

目標

1.数値誤差が理解できる
2.方程式の数値解法がプログラムできる程度に具体的に理解できる

計画

1.数値解析の必要性
2.計算機概論
3.浮動小数
4.丸め誤差,桁落ち
5.浮動小数の四則演算
6.連立一次方程式の解法
7. 〃
8. 〃
9.条件数
10.非線形方程式の解法
11. 〃
12.固有値の解法
13.固有ベクトルの解法
14.数値積分
15.微分方程式の解法
16.期末試験

評価

末試験の点数(100 点を超えたときは100 点にしたもの) が60 点以上であれば,その点数を成績として合格とする.期末試験の点数が60 点に満たない場合には,100 点満点に換算した試験の点数を80%にしたものと平常点(講義と演習の取り組み具合を評価したもので20 点満点) を合計し,その点数が60 点以上であれば60 点を成績として合格とする.

JABEE合格

単位合格と同一とする.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

特に指定しない

参考資料

篠原能材『数値解析の基礎』日新出版

名取亮『線形計算』朝倉書店

森正武『数値解析』共立出版

名取亮『数値解析とその応用』コロナ社

連絡先

今井(A棟 220,088-656-7541,携帯電話やE-mail での問い合わせは受け付けない)
オフィスアワー: オフィスアワー:木曜日 14:00-15:00