2008年度 工学部 生物工学科 昼間コース — [選択] 3年(前期)

生物環境工学

Environmental Bioengineering

教授・高麗 寛紀

2単位

目的

地球生態環境を保全および修復するための生物環境工学について講述する. 生態系の根幹をなすものは環境微生物であることより,生態環境制御のための環境生態学,環境微生物学,微生物制御工学および化学物質のリスクアセスメントについて最新の基礎知識,環境倫理及び環境経済を修得させる.

概要

環境生態学,環境微生物学,環境微生物制御学,環境汚染,化学物質のリスクアセスメント,化学物質の環境中での動態解析,環境保全,環境修復,環境調和型微生物制御剤,環境経済及び環境倫理について講述し,生物環境工学の基礎学力の養成を図る.

キーワード

生態学,環境生物制御,環境経済

要件

有機化学1,2および微生物学の履修を前提にして講義を行う.

注意

講義の単元(1∼5,7∼9,11∼14)が終わる毎に3回のレポート及び中間試験を実施するので,毎回の予習·復習は欠かさずに行うこと.

目標

1.環境生態学を理解する.
2.環境微生物学を理解する.
3.環境微生物制御工学の原理と方法について理解する.
4.環境保全工学,環境倫理及び環境経済を理解する.

計画

1.環境生態学(動物)
2.環境生態学(植物)
3.環境微生物の分類と役割菌
4.環境微生物学(真菌)
5.環境微生物学(細菌)
6.中間試験1(到達目標1,2の40%を評価),レポート1(到達目標1,2の30%を評価)
7.環境微生物制御工学(物理的方法)
8.環境微生物制御工学(化学的方法)
9.環境微生物制御工学(生物的方法)
10.中間試験2(到達目標3の40%を評価),レポート2(到達目標3の30%を評価)
11.環境制御汚染化学物質と制御方法
12.環境調和型微生物制御剤の分子設計
13.環境ホルモンと環境汚染化学物質をテーマとした環境保全工学と環境倫理
14.環境制御方法に関する最新のトピックスと生物環境工学と環境経済との関連
15.中間試験3(到達目標4の40%を評価),レポート3(到達目標4の30%を評価)
16.期末試験(到達目標全ての30%を評価)

評価

出席率80%以上で,到達目標4項目が各々60%以上達成されている場合をもって合格とする.達成度は中間試験3回(40%),レポート3回(30%),期末試験1回(30%)で評価する.

JABEE合格

成績評価と同じ.

JABEE関連

本学科教育目標(A),(C)に対応する.

対象学生

他学科学生も履修可能

教科書

高麗寛紀他著「微生物制御工学」講談社サイエンティフィク

参考資料

E. P. オダム著/三島次郎訳「オダム基礎生態学」培風館

連絡先

高麗(M棟813, 088-656-7408, kourai@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日16:20-17:50

備考

原則として再試験は実施しない.