2008年度 工学部 化学応用工学科 昼間コース — [選択必修(B)] 3年(後期)

流体物性

Physico-chemical Properties of Fluids

教授・魚崎 泰弘

2単位

目的

流体(気体,液体,超臨界流体)の物性について講義し,それらの工学的応用の基礎を理解させる.

概要

物質の流体状態の物性を理解することは物質を取り扱う上で極めて重要である.基本的な物性値の測定法,推算法などについて講述する.種々の物性を推算して,推算法の適用範囲を理解する.また,物質の相平衡状態を理解するための熱力学的基礎,相平衡の測定法,相挙動,及び超臨界流体の溶媒特性とその利用技術などについて講述する.

キーワード

状態方程式,飽和蒸気圧,推算

先行科目

基礎物理化学

関連科目

物理化学

要件

「基礎物理化学」の履修を前提とする.

目標

1.流体物性の推算法と測定法を習得する.
2.流体物性が工学的応用において重要であることを理解する.

計画

1.状態方程式(1)
2.状態方程式(2)
3.対応状態の原理
4.液体の体積の推算
5.飽和蒸気圧の推算
6.蒸発エンタルピーの推算
7.臨界定数の推算(1)
8.臨界定数の推算(2)
9.気体の粘性率の推算
10.液体の粘性率の推算
11.熱伝導率の推算
12.生成エンタルピーなどの推算
13.定圧熱容量の推算
14.超臨界流体の性質
15.超臨界流体の応用
16.予備日

評価

定期試験は実施しない.平常点(授業での質問に対する回答内容)およびレポートの提出状況と内容により評価する.平常点とレポートを1:4で評価する.

JABEE関連

本学科教育目標(B: ◎),(C: ○)に対応する

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

講義時に配付するプリントを使用する.

参考資料

講義時に適宜紹介する.

連絡先

魚崎(化510,Tel: 656-7417,E-mail: uosaki@chem.tokushima-u.ac.jp)
オフィスアワー: 月曜日17:00-18:00