2008年度 工学部 知能情報工学科 夜間主コース — [選択] 3年(後期)

数値計算法

Numerical Programming

准教授・池田 建司

2単位

目的

数値計算において重要な数値誤差と計算の手間(計算時間,作業領域)を意識した プログラミングを修得することを目的とする.また,代表的な数値計算のアルゴ リズムをプログラミングしその結果を解析することによって,数値計算の常識を 修得する.

概要

代表的な数値計算のアルゴリズムをC言語でプログラミングし,計算機上で実行する. 計算結果とそれに対する考察を報告書として提出する.

キーワード

計算の手間,精度

先行科目

数値解析

要件

必要なアルゴリズムの原理などは,講義中に説明するが,数値解析の単位を取得 していることが望ましい.

目標

1.数理モデルに基づくシステマティックな解析·設計の方法を学習し, 数値的に根拠のある解析にもとづく設計能力を育成する.

計画

1.計算機における数の表現
2.非線形方程式の解法I 二分法
3.非線形方程式の解法II Newton法
4.非線形方程式の解法III 割線法
5.数値積分I 台形則
6.数値積分II Richardson 補外
7.常微分方程式の解法I Euler 法
8.常微分方程式の解法II 修正 Euler 法
9.常微分方程式の解法III Runge-Kutta 法
10.連立一次方程式の解法I LU分解
11.連立一次方程式の解法II 3重対角行列,対称行列のLU分解
12.連立一次方程式の解法III ピボットの部分選択
13.最小2乗法 QR分解, Householder変換
14.最小2乗法 QR分解, システム同定への応用
15.行列の固有値問題 Hessenberg形,原点移動,減次
16.予備日

評価

毎回の講義ごとに提出されるレポート,および,受講態度などにより評価する. レポート課題に関する注意事項を別に配布するので,それに基づいてレポートを作成する. すべてのレポートを提出し,かつ,合格点に達したものに限り単位が与えられる. 定期試験は行わない.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

特に指定しない.

参考資料

篠原能材「数値解析の基礎」日新出版

伊理正夫·藤野和建「数値計算の常識」共立出版

森 正武「数値計算プログラミング」岩波書店

連絡先

池田(C403, 088-656-7504, ikeda@is.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
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