2008年度 工学部 化学応用工学科 夜間主コース — [選択] 3年(後期)

電気磁気学1

Electromagnetic Theory (I)

教授・大宅 薫

2単位

目的

真空中および誘電体中の静電気現象を理解させ,電界や電位の定義と計算方法を修得させる.

概要

まず電気磁気学に必要なベクトル場について説明したのち,電界や電位の考え方から出発し,主に静電気現象の理解に重点をおいた講義を行う.必要な数学(ベクトル解析,関数,微分·積分,座標,微分方程式)に関する知識はその都度与えることとし,その際,演習も含めてそれらを使えるように指導する.また,並行して電気磁気学1の内容に関する演習を行い,内容の理解を深めるとともに,問題を解く力をつける.

キーワード

電荷,電界,電位,導体,誘電体

先行科目

電気数学

目標

1.電界と電位の考え方を理解し,真空中の電荷による電界と電位が計算できる.
2.ガウスの定理を用いて電界の計算ができ,導体の性質と静電容量の考え方を理解する.
3.誘電体の性質を理解し,様々なコンデンサの静電容量と静電エネルギーが計算できる.

計画

1.ベクトル解析の基礎
2.演習·レポート
3.電界,電気力線,電位,等電位面
4.演習·レポート
5.ガウスの定理
6.演習·レポート
7.ラプラス·ポアソン方程式
8.中間試験
9.導体と静電容量
10.演習·レポート
11.誘電体,境界条件
12.演習·レポート
13.静電エネルギー
14.導体および誘電体に働く力
15.演習·レポート
16.期末試験

評価

講義に対する理解力の評価は講義への参加状況,演習の回答,レポートの提出状況と内容,及び中間試験と期末試験の成績を総合して行う.

教科書

小塚洋司著「電気磁気学 その物理像と詳論」森北出版

参考資料

ファインマン·レイトン·サイズ著宮島龍興訳「ファインマン物理学 電気磁気学」岩波書店

連絡先

大宅(E棟2階南 A-9, 088-656-7444, ohya@ee.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

1.1∼2回の講義が終わるごとに演習を行いレポートを課す.毎回の予習·復習は欠かさず行うこと.
2.成績評価に対する平常点と試験の比率は3:7とする.平常点には講義への参加状況,演習の回答及びレポートの提出状況と内容を含む.