2008年度 工学部 電気電子工学科 夜間主コース — [選択] 4年(前期)

マイクロコンピュータ応用

Microcomputer Application Technique

教授・森田 郁朗

2単位

目的

各種装置に組み込まれて使用されている制御用マイクロコンピュータシステムの構成法·設計法を,主としてZ80系CPUを使用した講義と実習により理解する.

概要

マイクロコンピュータを用いた計測·制御システムのハードウェアおよびソフトウェアの構成法·設計法を,講義と実習を通して修得する.実習を並行して行うことで,講義内容をより確実なものとすることを意図している.

キーワード

マイクロコンピュータ,割り込み,ディジタル制御,マイコンシステム開発

要件

「マイクロコンピュータ回路」,「マイクロコンピュータ言語1」,「マイクロコンピュータ言語2」を受講していること.

注意

欠席すると直ちにわからなくなるので欠席しないこと.少しでもわからないところがあれば,気軽に質問すること.こまごました事が多く,難しい理論や理屈ではないことが多いので.

目標

1.マイクロコンピュータの基礎(構成および動作)と用語を理解する.
2.周辺LSIの動作とそのプログラミング技法(ポーリングと割込み)を理解する.
3.ステッピングモータ制御等の実習を通して,組込み型マイクロコンピュータの応用技法を習得する.

計画

1.マイクロコンピュータの設計開発技法の概説
2.アセンブリ言語,C言語,リンカ,デバッガ等
3.マイクロプロセッサ開発システム,ICE,ROM化
4.バスサイクルと入出力インターフェース回路
5.汎用周辺LSI(パラレルI/O,タイマ/カウンタ,シリアルI/O)
6.モジュールプログラミングの開発技法
7.レポート·小テスト
8.プログラムドI/O(ポーリング)の実習
9.割り込み制御(割り込みI/O)の実習
10.A/D,D/A変換器の数学モデル,数値コード
11.z変換とその性質,ディジタルPID制御
12.ステッピングモータの特性とその制御の実習
13.DCモータの制御の実習
14.レポート·小テスト
15.最終試験
16.試験の返却とまとめ

評価

出席状況と実習状況(30%),レポートと小テスト(30%)および最終試験(40%)を総合評価し,60%以上で合格とする.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

図解Z80マイコン応用システム入門-ハード編

参考資料

マイクロコンピュータ関係の用語集(用語辞典)を用意することが望ましい.参考書は教科書的でない実務的な参考書が望ましい.

連絡先

森田(E棟2階北 B-3, 088-656-7451, morita@ee.tokushima-u.ac(no-spam).jp)