2008年度 先端技術科学教育部 環境創生工学専攻 生命テクノサイエンスコース 博士前期課程

生体高分子化学特論

Biological macromolecular chemistry

准教授・宇都 義浩, 教授・堀 均

2単位

形態

講義

目的

タンパク質や核酸などの生体高分子の立体構造と機能について,分子認識及び分子間相互作用を中心に理解する.

概要

前半は,生体高分子がどのように基質やドラッグなどの標的分子を認識して作用するかについて,核酸やタンパク質と低分子に関する構造学,立体化学および反応機構について輪読形式にて概説する.後半は,分子モデリングとドラッグデザインについて概説した後,演習形式にてタンパク質データバンク(PDB)データベースから得られた立体構造について分子モデリングソフトウェア"MacroModel"を用いて解析する.

キーワード

分子間相互作用,分子認識,タンパク質データバンク,分子モデリング

先行科目

分子機能工学

要件

学部教育における有機化学,創薬化学および酵素工学を理解していること.

注意

なし

目標

1.生体高分子の構造と機能の原理を理解する
2.タンパク質データバンクのデータベースと分子モデリングソフトウェアを活用し生体高分子の分子認識機構を理解する

計画

1.受容体タンパク質と低分子の相互作用(1)
2.受容体タンパク質と低分子の相互作用(2)
3.酵素の触媒機構(1)
4.酵素の触媒機構(2)
5.核酸と低分子の相互作用(1)
6.核酸と低分子の相互作用(2)
7.分子モデリングとドラッグデザイン(1)
8.分子モデリングとドラッグデザイン(2)
9.分子モデリングとドラッグデザイン(3)
10.演習(1)
11.演習(2)
12.演習(3)
13.演習(4)
14.演習(5)
15.演習(6)
16.レポート

評価

レポート(100%)で評価する.

対象学生

他学科学生も履修可能

教科書

なし

参考資料

R. B. Silverman著「The ORGANIC CHEMISTRY of DRUG DESIGN and DRUG ACTION」ELSEVIER

T. L. Lemke, D. A. Williams, V. F. Roche, S. W. Zito著「FOYE'S PRINCIPLES OF MEDICINAL CHEMISTRY」Lippincott Williams & Wilkins

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