2008年度 先端技術科学教育部 システム創生工学専攻 電気電子創生工学コース 博士前期課程

通信工学特論

Advanced Theory of Electrical Communication

教授・大家 隆弘

2単位

形態

講義

目的

通信の理論解析手法および多ノード間の通信に必要な通信制御方式を修得させる.

概要

通信理論の目的は,通信路における情報伝送特性を解析することである.本講義では,まずディジタル通信を対象とし,理論解析のために必要な数学および符号化·復号化,パルスコーディング,ベースバンド伝送と搬送波伝送における基本的な変復調技術(データ誤り確率および誤り訂正,誤り制御)を講述する. その後,ディジタル情報通信の実現例としてコンピュータネットワークの構成,実装例について講述する. (講義形式)

キーワード

ディジタル通信,コンピュータネットワーク,ネットワークアーキテクチャ

要件

学部教育における通信工学を理解していること.

目標

1.通信の理論解析のための必要な手法を修得する.
2.ネットワーク通信の制御方式およびネットワーク上のアプリケーション実装方法について理解する.

計画

1.ディジタル通信の概要
2.数学的な準備
3.符号化と復号化
4.パルスコード変調
5.ベースバンド変調
6.搬送波変調
7.誤り訂正と誤り制御
8.ネットワークアーキテクチャ
9.物理層とデータリンク層
10.ネットワーク層と経路制御
11.トランスポート層
12.トラフィック制御
13.セッション層,プレゼンテーション層,アプリケーション層
14.アプリケーションの実装例(HTTP, SMTP)
15.アプリケーションの実装例(DNS, SNMP)

評価

授業最終日に課すレポートで評価する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

授業中に紹介する.

連絡先

大家(E棟3階北 C-1, 088-656-7479, alex@ee.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月16:20∼17:20,木16:50∼17:50