2008年度 先端技術科学教育部 博士前期課程 環境関連技術コース①

無機化学2 (M)

Inorganic Chemistry 2 (M)

准教授・安澤 幹人

2単位

形態

講義

目的

「無機化学1」で学んだ無機化学の基礎知識を確立させ,さらに複雑な問題への応用力を修得する.

概要

無機化学に関する基礎的な例題を解説し,応用問題の演習を行う.また無機化学に関するトピックスに関するプレゼンテーションを行い,最近の新しい展開を含めた応用について実例に即して学習する.

キーワード

無機材料,電気化学,電池

先行科目

無機化学1

要件

「無機化学1」の履修を前提として講義する.計算機を用意しておくこと.

目標

1.無機化学の基礎概念を修得する.
2.実用化されている高機能性材料の理論的バックグラウンドを理解する.

計画

1.電気分解とガルバニ電池,ファラデーの法則
2.電解質溶液の電導度
3.解離度の測定と電導度滴定
4.活量と輸率
5.標準電極電位·ネルンストの式
6.平衡定数と熱力学量の決定法
7.pH の測定,イオン選択性電極
8.中間試験
9.電極界面での電子移動速度
10.電気化学測定
11.実用電池(一次電池,二次電池)
12.生物無機化学
13.無機化学トピックスプレゼンテーション
14. 〃
15. 〃
16.最終試験

評価

中間試験および最終試験(50%),講義中の演習(20%)およびプレゼンテーション発表·質疑応答(30%)を総合して行う.100点満点に換算し,60点以上を合格とする.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

田村英雄·松田好晴著「現代電気化学」培風館

参考資料

コットン, ウィルキンソン, ガウス著「基礎無機化学」 中原 訳, 培風舘

魚崎浩平·喜多英明著「電気化学の基礎」技報社

大堺利行·加納健司·桑畑 進著「ベーシック電気化学」化学同人

連絡先

安澤(化512, 088-656-7421, mik@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 16:30∼17:30

備考

1.少なくとも毎週復習を行う事.
2.トピックス:ナノマテリアル,核燃料発電,ファインセラミックス,超伝導物質,形状記憶合金,人工ダイヤモンド,光ファイバー等