2008年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 欧米文化 — 1年(前期), 2年(前期)

アメリカ社会文化特論

教授・上野 加代子

2単位

目的

米国のセルフヘルプグループの歴史ならびにその機能を学ぶ.

概要

セルフヘルプの機能を分析するとともに,セルフヘルプ運動が隆盛する米国社会文化の特徴を考えていく.本講義では,アルコホリックアノニマスを中心に,過食者の会,精神疾患の会などを扱う.そして①セルフヘルプに参加することでの個人の改心(翻身),セルフヘルプグループの重要な他者提供機能,および③社会改革の側面を考えていく.さらに,近年,飲酒運転などセルフグループへの参加が裁判所での取引メニューになっているが,セルフヘルプグループがどのように社会統制に組み込まれてきているかをみていく.授業は,担当者の講義と,文献購読に基づく受講者の発表で行う.

キーワード

セルフヘルプグループ,翻身

目標

1.授業で学んだことを日本のセルフヘルプに応用し,同様の分析ができるようになる.

評価

授業参加と発表,ならびにレポート(1回)から総合的に評価する.

再評価

教科書

無.適宜,必読文献コピーを配布する.

参考資料

第二回目の授業で関連文献リストを配布する.

連絡先

上野(088-656-7682, ueno@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 毎週 木曜日 11時50分∼12時50分