中国言語文化環境論演習
肩書不明・安東 諒
2単位
目的
東西のものの見方·考え方の異同を思考の原点である自己意識の省察(それを玉城康四郎は「全人格的思惟」と言う)時の比較において考察している玉城の『東西思想の根底にあるもの』を手がかりにして考えてゆきたい.
概要
東西のものの見方·考え方の異同の追究.
キーワード
全人格的思惟,玉城康四郎,人間·自己中心省察,透体脱落,自然との一体
先行科目
関連科目
注意
東西の比較論に興味ある者の受講を希望する.
目標
1. | 東西のものの見方·考え方にも根源的な次元では相い同じ点があることを把握した上での東西の相異を追究することとしたい. |
計画
1. | 「自分自身を自然の中に置いて,自然を全体的,かつ統一的·本質的に捉えようとする傾向である.そうした認識の過程における思惟の働きは,おのずから全人格的,あるいは全身的ならざるを得ない」「人間にとってもっとも理解困難な問題であるが,それは人間そのもの,自己そのものの基地を離れるということである」この二点が人間の認識すべき要だ,と玉城は言う.人間は自己を離脱して自然の中で思惟すれば全人格的にならざるをえない,ということであろう.欧米の思想家もそのことに気づきはじめてきた. |
評価
教科書,副読本,参考書に関連するレポートを適宜に課し,文章表現力をも鍛練する.
教科書
玉城康四郎『東西思想の根底にあるもの』(講談社学術文庫)を各自揃えること.
参考資料
玉城康四郎『仏教の根底にあるもの』(講談社学術文庫), 拙著『あわいのゆらぎ』等を適宜紹介する.
連絡先
安東(連絡先未登録)
- オフィスアワー: 金曜日12:00∼12:40 ando@ias.tokushima-u.ac.jp
備考
H19年度開講せず