2008年度 人間·自然環境研究科 臨床心理学専攻 修士課程 必修科目 — 1年(前期), 2年(前期)

臨床心理基礎実習I

准教授・佐藤 健二, 肩書不明・石田 弓, 教授・大森 哲郎

1単位

目的

どのような心理臨床場面においても,クライエントの話を傾聴しながら,心理学的な問題に対する理解を深め,よりよい関係性のなかで継続的な支援を行うことができるための基礎的技術を身につけることを目標とする.

概要

臨床心理面接法の基礎的技法を習得する.

キーワード

マイクロカウンセリング,紙上応答訓練,ロールプレイ,精神科病棟実習

注意

実習なので,失敗を恥ずかしがらずに積極的に課題に取り組むことを期待する.

目標

1.学内外での心理臨床活動を行うに先立って,臨床心理学的サービスを効果的に行うための基礎的技術を身につける.特に実習Iでは,クライエントの語りを傾聴し,適切な応答ができるための能力を習得することを目標とする.

計画

1.(佐藤教官) 「マイクロカウンセリング」のビデオを視聴し,マイクロカウンセリングの実際を学ぶとともに,「面接のプログラム学習」に掲載されている設問への回答例を検討することを通じて,傾聴などの臨床心理面接の基礎的技術を習得する.
2.(石田教官) 紙上応答訓練に始まり,即答訓練を経て,大学院生相互のロールプレイ(インテーク面接場面を想定)を行うことで,心理臨床活動全般において必要とされる基本的な応答のあり方について学習する.
3.(大森教官) 徳島大学病院精神科神経科病棟において3日間の実習(患者との対話やレクリエーション活動,作業療法への参加)を行うことで,精神科病棟における治療の実際を体験的に学ぶ.また,精神科外来治療の現場に陪席し,精神医学的な治療の実際を学習する.

評価

出席および授業態度を重視する(40%).また,各教官の指導の下で実習の成果をレポートにまとめて提出する(60%).

再評価

なし

教科書

教科書:「マイクロカウンセリング」(川島書店),「面接のプログラム学習」(相川書房),「臨床心理学実習」(誠信書房).

参考書: その他の参考文献は授業中に適時紹介する.

参考資料

授業中に適宜紹介·配付する.

連絡先

佐藤(3S05, 088-656-7202, satoken@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜12:00∼12:50.3号館3階3S05.satoken@ias.tokushima-u.ac.jp,
石田(連絡先未登録)
オフィスアワー: 火曜12:00∼12:50.3号館3階3S07.yumi@ias.tokushima-u.ac.jp,
大森(臨床研究棟8F教授室, 088-633-7130, tohmori@clin.med.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: tohmori@clin.med.tokushima-u.ac.jp