放射線機器工学実習
Laboratory in Radiological Equipment Engineering
目的
実験を通し,診断用X線装置の動作原理に関する理解を深める.
概要
診断用X線装置の制御部分を構成する主要な各要素の特性を調べる.実際の装置では高電圧のため実験が困難な条件が存在することから,一部の実験項目では低圧で動作する等価電気回路を用いる.毎週のテーマ毎に実験内容を解説してから実験を開始する.
注意
第1週目に配布する実験テキストには実験項目に関する原理と詳細な実験方法が記述されている.必要な知識を十分に習得しておくこと
目標
1. | スタビライザの役割と原理について理解できる. |
2. | X線管と等価な電気的特性を持つ真空管の特性を理解できる. |
3. | 変圧器の特性を測定しX線用変圧器の特徴について理解できる. |
4. | 単相全波整流形X線装置の管電圧図表の性質について理解できる. |
5. | インバータ式X線装置の原理と特性を理解できる. |
計画
1. | 総括 (講義) |
2. | 鉄共振形スタビライザの特性 |
3. | 二極管の静特性 |
4. | 電力用およびX線用変圧器の特性 |
5. | 単相全波整流回路の動作特性 |
6. | インバータ回路の動作特性(1) |
7. | インバータ回路の動作特性(2) |
8. | 実験結果のまとめ |
評価
実験報告書の内容により評価する.
教科書
田中仁等編:新·医用放射線技術実験(臨床編),共立出版.
参考資料
田中仁等編:新·医用放射線技術実験(基礎編),共立出版.
木村雄治著:画像診断装置学入門,コロナ社
青柳泰司他著:新版 放射線機器学(I)—診療画像機器—,コロナ社
青柳泰司著:診断用X線装置,コロナ社
連絡先
吉永(保健学科棟B226, 088-633-9050, yosinaga@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
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