保健環境学実習
Practice in Health Environmental Science
目的
健康に及ぼす生活上の因子について,身近な環境測定を通して理解を深めることを目的とする.
概要
実習
目標
1. | 身の回りの環境(空気,水など)の測定を通して,健康に及ぼす生活上の要因を理解を深めることを目標にする. |
計画
1. | 実習準備(空気試験,物理的環境試験)と実習項目及び実習内容の解説を行う. |
2. | 身近な環境測定 1. 室内の気温,湿度(気湿),気流,輻射温度,不快指数の算出などを実習する. |
3. | 身近な環境測定 2. 感覚温度(E.T.)の算出(アスマン通風温湿度計,カタ寒暖計を用い,乾球温度,湿球温度,気流を求め,感覚温度図表を用いE.Tを算出する. |
4. | 身近な環境測定 3. 騒音の測定. 騒音計を用い,時間率騒音レベルを求める.また,等価騒音レベルとの比較を行う.照度の測定 |
5. | 身近な環境測定 4. 部屋の換気量の測定(二酸化炭素を指標とする)及び必要換気量の算出 |
6. | 実習準備(水質試験)及び試薬の調製,実習内容の解説 |
7. | 調製水の水質検査 1. アンモニア性窒素,亜硝酸性窒素 |
8. | 調製水の水質検査 2. 過マンガン酸カリウム消費量 |
9. | 水道水の水質検査 3. 残留塩素の測定(ジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)法) |
10. | 水道水の水質検査 4. 総硬度の測定(EDTA法) |
11. | 水道水の水質検査 5. フッ素の測定(ランタン·アリザリンコンプレクソン法) |
12. | 自然環境水の水質検査 1. 生物化学的酸素要求量(BOD) 実習時間に余裕があれば行う. |
13. | 自然環境水の水質検査 2. 化学的酸素要求量(COD) 実習時間余裕があれば行う. |
14. | 飲食物試験 1. 油脂の酸価,過酸化物価 |
15. | 飲食物試験 2. 食品添加物試験(着色料,保存料,酸化防止剤など) |
16. | 実習レポ-トの提出と簡単な実習試験を実施する. |
評価
主に実習レポ-トと実習試験で総合的に評価する.
教科書
自製の実習書とプリントを使用する.
連絡先
梅野(088-633-9067, umeno@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)