公衆衛生学Ⅰ
Public Health (I)
助教・大和 正幸
2単位
目的
衛生学や公衆衛生学とはどのような学問なのか,また,生活の中で健康をどのように考えるか,社会としてこれにどう対処すべきか,人口をきめる出生率や死亡率をどのように計算・利用して現在と将来の日本人社会へ応用すべきかさらに,これらを左右する生物学的,物理化学的要因などについてのあらましを紹介します.
注意
1)単位試験の成績評価は,原則期末試験により評価します.場合により,出席回数,授業態度及び授業中での学生に対する質問及び応答を評価の対象とします.
2)「人間社会」を取り扱う学問です.非常に広範囲な知識が要求されます.日々の出来事に耳を傾けることにより公衆衛生学の重要性とおもしろさがわかります.人間の歴史であり長期間の観察に基づく理論と実践です.
3)20分以上授業に遅れると出席と認められません.
目標
1. | 「公衆衛生学」とは,その歴史および健康維持に関する行政の仕組み,環境保健・地域保健の仕組み,母子保健とは何か,産業保健の重要性と仕組み,栄養改善,保険制度の仕組みなどについて理解する. |
計画
1. | 公衆衛生とはなにか? |
2. | 公衆衛生の歴史と定義 |
3. | 健康指標と人口統計 |
4. | 環境保健 |
5. | 〃 |
6. | 〃 |
7. | 〃 |
8. | 地域保健と衛生行政 |
9. | 〃 |
10. | 母子保健 |
11. | 〃 |
12. | 産業保健 |
13. | 〃 |
14. | 保健医療の制度と法規 |
15. | 栄養改善と食品衛生活動 |
教科書
「シンプル衛生公衆衛生学」鈴木庄亮,久道 茂編集 2006(南江堂)を教科書とします.
健康・栄養科学シリーズ 社会・環境と健康 田中平三ら(南江堂)
「NEW予防医学・公衆衛生学」改訂第2版,岸 玲子,古野純典,大前和幸,小泉昭夫編集,南江堂,東京
重松逸造編集「公衆衛生学」第2版,医歯薬出版株式会社,2001年第2版
伊達ちぐさ,松村康弘,管理栄養士講座「公衆衛生学」 建帛社 2003年
厚生の指標「国民衛生の動向」臨時増刊,2006年,第53巻第9号,財団法人厚生統計協会
連絡先
大和 正幸 (633-7410),yamato@nutr.med.tokushima-u.ac.jp,栄養学科5F515室