2008年度 医学部 栄養学科 学部課程 栄養学科 — [必修]

微生物学

Microbiology

助教・大和 正幸, 准教授・髙橋 章

2単位

目的

微生物と称される生物(細菌,ウイルス,真菌など),中でも我々の日常生活と密接なかかわりを有する種類について,それらの基本的な分類,構造,代謝,その他の生物学的性質や,それらによって引き起こされる疾病の概略と,それらに対して人体が引き起こす免疫応答の基本的現象を理解する上で必要な事項を紹介します.

注意

1)単位試験の成績評価は,原則期末試験により評価します.場合により,出席回数,授業中の態度及び授業中での質問への応答なども評価の対象とします.
2)鳥インフルエンザ事件のように,微生物は生物の環境と密接に関連し,食物連鎖の一部でしかも生きている生物です.その理解は将来日常生活に役立ちます.
3)20分以上授業に遅れると出席と認められません.

目標

1.微生物と称される生物,中でも我々の日常生活と密接なかかわりを有する種類について,それらの基本的な分類,構造,代謝,その他の生物学的性質や,それらによって引き起こされる疾病の概略と,それらに対して人体が引き起こす免疫応答の基本的現象を理解する.微生物として一般病原細菌,ウイルス,真菌,その他の病原微生物(マイコプラスマ,リケッチア,クラミジア,スピロヘータなど)を含みます.

計画

1.微生物学の歴史(過去,現在,未来)
2.微生物の一般的形態,内部構造
3.微生物の増殖と代謝
4.微生物の遺伝と変異(遺伝子,遺伝子の伝達と発現)
5.滅菌,消毒および化学療法
6.免疫の仕組み その1(免疫担当細胞とその役割)
7.免疫の仕組み その2(免疫制御と免疫の異常による疾病)
8.感染症の予防方法,病原因子,院内感染
9.各種病原微生物の性質とそれらによる疾病の概略 その1
10.各種病原微生物の性質とそれらによる疾病の概略 その2
11.ウイルスの構造,基本的性状及びそれらによる疾病の概略
12.病原ウイルスの性質とそれらによる疾病の概略
13.真菌の一般性質(形態,代謝,構造など)
14.病原真菌と食品に関連する真菌について
15.分子生物学,遺伝子工学

教科書

教科書として 東 伸 小熊恵二編集 「シンプル微生物学」(南江堂)を使用します.

参考書:大森俊雄・太田房雄編集「現代栄養科学シリーズ 14微生物学」(朝倉書店)

参考書:高木 篤ら編集「エッセンシャル微生物学」(医歯薬出版)

連絡先

大和 正幸 (633-7410),yamato@nutr.med.tokushima-u.ac.jp,栄養学科5F515室