食品衛生学
Food Hygiene
目的
食品衛生にまつわる生物学的要因,物理・化学的要因,社会的要因を理解し,日常の生活の中で食に纏わる疾病動向からその予防対策に関する基礎的事項を学びます.また,食物摂取に纏わる疾病予防に関する行政制度,法規なども学習します.
注意
1)単位試験の成績評価は,原則学期末試験成績を主に評価対象とします.場合により,出席回数,授業態度及び授業中での質問に対する応答をも評価の対象とします.
2)受講時間を最大限に利用しましょう.講義中に教科書に目を通して記憶・理解しておくと後の復習が不要です.ノートを取ることも忘れないように.記憶は目,耳,手,その他の感覚からも行われます.
3)20分以上遅れると出席とは認められません.
目標
1. | 食品衛生に関連する基本的事項を理解し,箇々の授業内容の中で重要な点を充分に理解し,実践で活用できるような知識をつける. |
計画
1. | 食品衛生の定義と歴史,飲食に伴う安全性とリスク |
2. | 食品衛生関連法規,行政組織と機構,食品衛生監視制度 |
3. | 食品にまつわる主な微生物の種類と特徴 |
4. | 食品を介する微生物により生じる疾患の概要 |
5. | 食品の変質機序と変質防止対策 |
6. | 微生物による食中毒の発生動向 |
7. | 細菌性食中毒の原因菌の特徴と疾患 |
8. | ウイルス性食中毒の原因ウイルスの特徴と疾患 |
9. | 自然毒と化学毒による食中毒 |
10. | 食品を介する寄生虫の特徴と疾患 |
11. | 有害物質による食中毒と環境汚染 |
12. | 食品添加物の種類,用途,安全性 |
13. | 食品衛生管理システム(HACCPなど)について |
14. | 食品衛生を巡るその他の諸問題 |
15. | 国際化と食品衛生 |
教科書
管理栄養士講座「食品衛生学」 太田房雄,西島基弘編著(建帛社)教科書として使用します.講義内容は必ずしもその内容とは一致しません.
管理栄養士養成シリーズ 食品衛生学 白石 淳・小林秀光編(化学同人)
食べ物と健康 食品の安全性と衛生管理 川合英雄編集(医歯薬出版株式会社)
連絡先
太田 房雄 (633-9428),ota@nutr.med.tokushima-u.ac.jp
- オフィスアワー: 月曜日 14時∼16時,栄養学科5F514室