ウェルネス総合演習 / ウェルネス総合演習
Integrated Seminar on Wellness / Integrated Seminar on Wellness
平成19年度以前の授業科目:『ウェルネス総合演習』
平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『ウェルネス総合演習 / ウェルネス総合演習』
准教授・長積 仁
2単位
金(3・4) 工(機1)授業の目的
「スポーツ参加=健康」という図式は,必ずしも成り立たない.このクラスでは,健康や人生,また生きがいという幅広い定義に対して,運動やスポーツがどのような役割を果たし,寄与できるのかということを,人間の生活とのかかわりから考え,正しく実践できる能力,すなわち``ウェルネス''という視点に立脚した価値観·態度·行動を身につけることを目的とする.同時に,``する·みる·ささえる·つくる''といった多様かつ多面的なスポーツに対する理解を深めるとともに,文化としてのスポーツを生涯を通じて実践するために必要な素養づくりと,豊かで生きがいのある人生を過ごすために必要な享受能力を,レジャースキルとライフスキルの二側面から習得することをめざす.
授業の概要
授業は,「講義·演習·実習」の3本柱によって行う.講義では,健康づくりに必要な基礎知識を学ぶだけに留まらず,スポーツの文化的·社会的側面を理解し,心身共に健康的で,習得した知識をオピニオン·リーダーとして社会で活かせるような態度形成や行動様式,また他者との関わりに必要な社会的スキルやコミュニケーションスキルを演習を交えながら,実践的に学習する.また実習では,日常生活の中で個人や集団で身近に親しめるスキルを獲得するために,ニュー·コンセプト·スポーツを取り入れ,個人の体力や年齢,技術レベルに応じたスポーツの楽しみ方とそれを表現できる能力を養う.
キーワード
ウェルネス,生涯スポーツ,スポーツの多面性
受講者へのメッセージ
これから歩む人生と健康,またはライフスタイルとの関わりについて自らが考え,積極的な姿勢で授業に取り組む,学生の受講を希望する.体調には充分配慮し,授業に臨むこと.
到達目標
1. | ``ウェルネスとは何か?'',またその必要性を理解する. |
2. | `健康づくりやスポーツ振興にかかわる社会的問題とその解決方法を理解する. |
3. | 自らが主体的となり,個人のレベルに応じたスポーツを享受できるようになる. |
4. | 他者や集団と積極的にかかわり,楽しみの場を演出し,コーディネートできるようになる. |
5. | 健康づくりやスポーツを日常生活で実践し,豊かな人生を過ごそうとする積極的な姿勢を身につける. |
授業の計画
1. | ガイダンス |
2. | (講義)不健康の経済学とこころとからだの健康:恫喝からウェルネスへ |
3. | (講義)科学的トレーニングとその方法:体力と健康の関連について |
4. | (実習)ニューコンセプトスポーツを楽しむ:バウンドテニス |
5. | (実習)ニューコンセプトスポーツを楽しむ:ソフトバレーボール |
6. | (実習)ニューコンセプトスポーツを楽しむ:参加者·状況に応じたルールで楽しむスポーツ |
7. | (演習)積極的に他者とかかわるためには?:アイスブレーキングの技術とコミュニケーションスキルの獲得 |
8. | (講義)スポーツ享受能力を高める:``スポーツビジネス''を考える |
9. | (実習)フライングディスクのすすめ:スローとキャッチの基礎技術 |
10. | (実習)フライングディスクのすすめ:1枚で楽しめるフライングディスクの世界を体験する |
11. | (実習)フライングディスクのすすめ:さらなる技術の向上をめざして(スロー·ラン·キャッチによるドリル) |
12. | (実習)フライングディスクのすすめ:究極のフリスビー(アルティメット) |
13. | (講義)我が国のスポーツ環境を考える:地域スポーツクラブのすすめ |
14. | (講義)スポーツ享受能力を高める:ボランティアのすすめ |
15. | 期末試験 |
16. | 授業の総括 |
成績評価の方法
授業への参加意欲,他者との積極的なかかわりや集団内での協調性,授業内でのプレゼンテーション,そして試験を総合的に評価する.
再試験の有無
無
教科書
基本的に使用せず,随時プリントを配布する.
WEBページ
連絡先
- オフィスアワー: 授業開講時間外に随時対応する