2009年度 徳島大学 共通教育 基礎科目群 — 毎年(前期)

基礎物理学 / 基礎物理学Ⅰ・物理学概論

Basic Physics / General Physics 1

平成19年度以前の授業科目:『基礎物理学』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『基礎物理学 / 基礎物理学Ⅰ・物理学概論』

非常勤講師・浦西 佐々也

1単位

 火(3・4) 医(医)

授業の目的

自然科学を理解する上で必要な力学,特に古典力学を中心とする基礎的な知識,考え方を修得し,生命を含めた自然現象の理解をより容易にし,より深め,専門教育の基礎となることを目的とする.

授業の概要

古典力学の初歩を学ぶ.ニュートンの運動法則からどの様に物体の運動を説明できるのか,その理論と方法を修得し,その過程で導かれる種々の物理概念,例えば,運動量,仕事,力学的エネルギー,角運動量,力のモーメント等について考察を加える.

キーワード

古典力学,運動の3法則,運動方程式,釣り合い,仕事,力学的エネルギー

受講者へのメッセージ

暗記よりも理解である.そのためには,前回の授業内容をよく理解しておくことが必要である.理解の一助として小テストをできる限り行う.高校での物理の未履修者は,高校のテキストを通読しておくことをお勧めする.

到達目標

1.運動方程式を記述し,物体の簡単な運動を解明する方法を修得する.
2.力積と運動量及び作用反作用の法則と運動量保存則の関係を理解する.
3.仕事,運動エネルギー,位置エネルギー,力学的エネルギーの関係を理解し応用力を付ける.
4.角運動量と力のモーメントの関係をベクトル量として理解する.
5.剛体のつり合い,剛体の平面運動を運動方程式から解明できる.
6.位置エネルギーと保存力との関係を理解する.

授業の計画

1.ベクトル量としての力,位置,変位,速度,加速度
2.大きさを無視した物体のつり合い
3.大きさがある物体のつり合い
4.物体の位置,速度,加速度
5.運動の3法則
6.物体の重さと束縛力,束縛運動
7.運動の解明の一般的な方法1:一様な重力による運動
8.運動の解明の一般的な方法2:速度に比例する抵抗力による運動
9.運動の解明の一般的な方法3:変位に比例する復元力による運動
10.接線加速度と法線加速度:円運動,単振り子
11.仕事と仕事率,運動エネルギー
12.保存力のする仕事と位置エネルギー
13.運動量変化と力積,運動量保存則
14.角運動量と力のモーメント,剛体の平面運動
15.学期末テスト
16.まとめ

成績評価の方法

期末テストに小テスト,レポート,演習点を加味する.

再試験の有無

教科書

『詳解物理学』,原 康夫著, 東京教学社,2002年,2310円(本体 2200円)

参考書

物理入門コース「力学」,戸田盛和著,岩波書店

岩波新書「人物で語る物理入門 上,下」,米沢富美子著,岩波書店

連絡先

浦西(連絡先未登録)
オフィスアワー: 火曜日PM3:00∼総合科学部3号館2階東実験準備室