2009年度 徳島大学 共通教育 基礎科目群 — 毎年(後期)

基礎物理学 / 基礎物理学Ⅱ・物理学概論

Basic Physics / General Physics 2

平成19年度以前の授業科目:『基礎物理学』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『基礎物理学 / 基礎物理学Ⅱ・物理学概論』

非常勤講師・浦西 佐々也

1単位

 火(5・6) 歯(歯)

授業の目的

生体を含む諸現象は多く電磁気力に支配されていて,生命活動の理解には電磁気学の理解が不可欠である.電磁気学を中心とする知識,考え方を修得することを目的とする.

授業の概要

電荷,電流,磁石が周囲に電場,磁場を作り,電磁場が電気,磁気を持つ物体と相互作用することを示す.簡単な,電磁現象の理解の積み重ねから,電磁場が従う法則,マクスウェルの電磁方程式を導き,その意味を考察する.

キーワード

電磁気力,電磁場,電位,電流,マクスウェルの電磁方程式

受講者へのメッセージ

前期の力学は基礎となるので充分理解しておくこと.理解を進める一助としてなるべく多く小テストを行う.ベクトルを多用するので自信のない方りは高校のテキストを復習しておくこと.また高校で物理を未履修の方は,高校テキストの電磁気の章を一読,しておくことをお勧めする.

到達目標

1.電磁気力を電場,磁場が電荷,磁荷,電流に及ぼす作用であることを理解する.
2.電荷分布が作る電場を簡単な場合求めることができ,電荷と電場に関する一般法則について理解する.
3.磁荷(磁石),電流分布が作る磁場について簡単な場合求めることかでき,磁荷,電流と磁場との一般法則について理解する.
4.電位と電場との関係を理解する.
5.マクスウェルの電磁方程式の物理的意味を理解する.

授業の計画

1.クーロンの法則と静電場
2.ガウスの法則
3.電位と電位差
4.導体とコンデンサー
5.静電場のエネルギー
6.定常電流と定常電流の保存則
7.電流密度,電荷保存則
8.オームの法則とジュール熱
9.磁場から荷電粒子,電流に働く力:ローレンツ力とアンペールの力
10.電流が作る磁場:ビオ·サバールの法則
11.アンペールの法則
12.物質中での電磁場
13.変位電流とアンペール·マクスウェルの法則
14.電磁誘導の法則
15.学期末テスト
16.まとめ

成績評価の方法

期末テストに小テスト,レポート,演習点を加味する.

再試験の有無

教科書

『詳解物理学』,原 康夫著, 東京教学社,2002年,2310円 (本体 2200円)

参考書

物理入門コース「電磁気学Ⅰ,Ⅱ」,長岡洋介著,岩波書店

連絡先

浦西(連絡先未登録)
オフィスアワー: 火曜日 PM 3.00 ∼ 総合科学部3号館2階実験準備室