共創型学習 / 埋もれた文化遺産Ⅱ

Creativity Development / Buried Cultural Heritage 2

平成19年度以前の授業科目:『共創型学習』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『歴史と文化 / 埋もれた文化遺産Ⅱ』

2単位

　金(9・10)　全(全)

授業の目的

一人ひとりが問題を発見し，知恵と情報を総動員し，新しい自分自身の解を見出す訓練を通じて，自らを創成することを目的とする，共創型学習科目の中で本授業は「文化財」をそのための素材として扱う．近年，さまざまな文化財が「世界遺産」として登録されているが，日本においては文化財に関する認識はいまだ低調であり，開発などにより多くの文化財が失われつつあるのが現状である．本授業では，文化財の中でも，埋蔵文化財をとりあげ，遺跡やそこから出土したものに直接触れてもらうことで，文化財をより身近なものとしてとらえ，それらに対する理解を深めることを目的とする．

授業の概要

徳島大学構内の埋蔵文化財について，庄・蔵本遺跡，常三島遺跡·新蔵遺跡の現地を散策し，また，そこから出土した考古遺物を実際に触ってもらう．次に，それらの考古遺物が博物館などの展示物として，どのような過程を経て，一般の人に見てもらうことができるようになるのかを実際に行うことで学ぶ．その後，県内の文化財について，グループ形式で調べて，まとめ，それぞれ発表を行う．それらの作業を通して，埋蔵文化財および文化財全体についての理解を深めてもらう．

キーワード

文化財，庄・蔵本遺跡，常三島遺跡・新蔵遺跡，遺物整理実習

先行科目

歴史と文化 / 考古学概論Ⅰ

到達目標

1.	大学構内，県内の埋蔵文化財について実際に触れたり，調べたりする過程において，文化財を身近なものとしてとらえ，それらについての理解を深める．

授業の計画

1.	オリエンテーション・常三島遺跡散策
2.	徳島大学構内の遺跡と埋蔵文化財調査室の仕事
3.	徳島城下町・新蔵遺跡散策，ガレリア新蔵見学
4.	徳島城散策
5.	庄・蔵本遺跡散策，埋蔵文化財調査室見学
6.	遺物整理実習Ⅰ-遺物の接合
7.	遺物整理実習Ⅱ-遺物の復元
8.	遺物整理実習Ⅲ-遺物の記録
9.	研究発表課題概要説明・準備
10.	研究発表課題:文献探索・現地踏査
11.	〃
12.	研究発表課題:中間発表・討議
13.	研究発表課題:文献探索・現地踏査
14.	〃
15.	研究発表会
16.	総括授業

成績評価の方法

授業への積極性 60%，報告·発表会 40%として評価する

再試験の有無

無

教科書

教科書は使用しません．適宜プリントを配布します．

WEBページ

→コンテンツサーバ (EDB/CMS)

連絡先

中原(088-633-7236, nakahara@clin.med.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

オフィスアワー: 埋蔵文化財調査室にて．時間は不問

中村(088-633-7224, yunaka@clin.med.tokushima-u.ac(no-spam).jp)