2009年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

生活と社会 / 政治とメディア

Living and Society / Politics and Media

平成19年度以前の授業科目:『生活と社会』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『生活と社会 / 政治とメディア』

教授・饗場 和彦

2単位

 月(9・10) 全(全)

授業の目的

政治の一つの本質は「権力」にあるが,マス·メディアは「第4の権力」とも言われ,政治と密接な関係がある.また,自由な報道は国民の知る権利,思想/信条の自由をささえるため,民主的な政治制度においては不可欠であるが,他方,プライバシーの問題をはじめ多くの批判もある.この授業では,こうした政治とメディアの問題について,具体的なテーマを取り上げつつ,基本的な知識と考え方を学ぶ.

授業の概要

政治とメディアに関する基本的な概念,考え方を理解すると同時に,具体的な問題について知識を深める.筆者は以前,新聞記者をしていたので,その経験に基いた視点からも解説する.国内政治,国際政治を問わず,適宜,時事ニュースも扱う.実際の新聞記事なども多く紹介する.

キーワード

政治,メディア

受講者へのメッセージ

日頃から新聞やテレビの報道に関心を持つように.

到達目標

1.現代社会における政治の問題と,メディアの問題について関心を深め,基礎的な知識,考え方を修得する.

授業の計画

1.イントロダクション
2.政治とは何か ―地球上にあなた一人しかいないなら政治は必要か(前)―
3.政治とは何か ―地球上にあなた一人しかいないなら政治は必要か(後)―
4.新聞の読み方 ―各紙こんなに違う?活字を信じすぎるな(前)―
5.新聞の読み方 ―各紙こんなに違う?活字を信じすぎるな(中)―
6.新聞の読み方 ―各紙こんなに違う?活字を信じすぎるな(後)―
7.政府と市民 ―日本はどんどん「茶色」になっている?(前)―
8.政府と市民 ―日本はどんどん「茶色」になっている?(後)―
9.メディアの功罪 ―イラク戦争の実態を私たちは知っているか(前)―
10.メディアの功罪 ―イラク戦争の実態を私たちは知っているか(後)―
11.イラクの日本人人質事件-なぜバッシングが起きたのか(前)-
12.イラクの日本人人質事件-なぜバッシングが起きたのか(後)-
13.憲法改正 ―あなたは護憲派?改憲派?(前)―
14.憲法改正 ―あなたは護憲派?改憲派?(後)―
15.試験
16.まとめと補足説明

成績評価の方法

期末の試験はあらかじめ問題を提示するので,試験日までに準備し,当日は持ち込み禁止で解答する.また,平常点として授業姿勢と出席状況を評価する.おおむね試験50%,平常点50%.

再試験の有無

有り.

教科書

教科書は特に指定しない.授業中に配布する資料などにそって講義を進める.参考書などは,たとえば以下の書籍など.『政治学がわかる.』(朝日新聞社,2003年),『新マスコミ学がわかる.』(朝日新聞社,2001年),加藤秀治郎·中村昭雄『スタンダード政治学(新版)』(芦書房,1999年),馬渕勝他『はじめて出会う政治学』(有斐閣,1997年),高木徹『戦争広告代理店』(講談社,2002年)など.

連絡先

饗場(088-656-7186, aibak@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日14:35ー16:05 (この時間以外でも在室時はいつでも可)