2009年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

生活と社会 / 社会科学のための統計学入門

Living and Society / Introduction to Statistics for Social Sciences

平成19年度以前の授業科目:『生活と社会』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『生活と社会 / 社会科学のための統計学入門』

准教授・矢野 剛

2単位

 木(3・4) 全(全)

授業のタイプ

講義

授業の目的

統計学は,集団現象に関するデータを収集し,その集団の特質をデータに基づいて記述•推測する方法に関する科学である.この講義では,初めて統計学を学ぶ学生を対象にして,統計学の基礎的な手法について,その考え方を教え,計算力をつけ,社会科学への応用力を培うことを目的とする.

授業の概要

統計学ユーザーの立場から,社会科学で使用される必要最低限の統計学を講義する.また授業の最後半部分で,より経済学·経営学に特化した統計学的手法である計量経済学の基礎も講義する.

キーワード

統計データ,社会科学,経済•経営,数量分析

受講者へのメッセージ

前期の「社会科学のための統計学入門」で既に単位を取得している学生は,この後期の「社会科学のための統計学入門」での単位取得は認めません.なぜなら,前期と後期では一部授業内容に違いがあるものの,重複箇所も多くあるからです.

到達目標

1.社会科学で必要な統計データ処理能力に関する必要最低限の基礎知識を習得すること.計量経済学というものに少しだけ慣れること.

授業の計画

1.統計学は何をする学問か
2.統計計算の第一歩,平均と分散
3.分布と位置の尺度(平均値/中央値/最頻値)
4.分布と散らばりの尺度(分散/標準偏差/偏差値)
5.統計データのまとめ方とグラフ化(度数分布とヒストグラム)
6.確率変数とその分布/二項分布
7.中心極限定理,正規分布
8.平均値の推定
9.比率の推定
10.小標本からの推定/分布
11.検定の考え方
12.相関係数から計量経済学モデルへ
13.計量経済学の理論(最小二乗法,t検定)
14.計量経済学の実際(現実データを使って)
15.試験
16.総括授業

成績評価の方法

小テストと期末試験による. 試験は授業に出て演習問題を解き,宿題をしていれば解けるレベルです.

再試験の有無

有(病気等やむを得ない理由により期末テストを受験できなかった場合,再テストを行うことがある).通常の期末テストより難度を上げた再テスト問題を出す.

教科書

<教科書>『統計学入門 第2版』(新経済学ライブラリ9),森棟公夫 著,新世社

参考書

講義レジュメ(プリント)を配布する.

連絡先

矢野(2221, 088-656-7182, yano@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜日12∼13時

備考

授業には,√計算のできる電卓を必ず持参すること(携帯による代用はやめておいた方が良いです.複雑な計算がしにくくて,計算間違いの原因になります.また当然期末テスト時には携帯電話の使用は不可になります.)