2009年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

生活と社会 / 財政学入門

Living and Society / Introduction to Public Finance

平成19年度以前の授業科目:『生活と社会』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『生活と社会 / 財政学入門』

四国大学 助教・永井 真也

2単位

 月(13・14) 夜間主(夜間主)

授業のタイプ

講義

授業の目的

わが国の財政の現状を理解する.財政学の初歩的な理解を得る.

授業の概要

わが国の財政の現状を紹介し,財政学の初歩を講じる.財政学は,国や地方公共団体の財布をいかにしてコントロールするかを考える学問である.財政学の対象は税や借金,政策評価,社会保障など幅広い.この講義では,最近注目されているトピックや受講生諸君の関心の高いと思われるテーマ(具体的には,下記の講義計画を参照されたい)を中心に講義を行う.これらのテーマがなぜ関心を集めているのか,財政学的にはどのように分析・評価することができるのかを解説する. 通常,財政学といえば国の財政を扱うことが多い.しかし,この講義では,国に限定せず,地方(都道府県や市町村)の財政についても扱う予定である.

キーワード

税,分権,財政政策,予算,政府

到達目標

1.わが国の財政の現状を理解する
2.財政学の基礎を理解する

授業の計画

1.わが国の財政状況:国民負担,債務残高,分権改革
2.国と地方の役割分担:政府の役割
3.国と地方の財政関係:予算制度,政府間財政関係
4.税制のあり方:租税原則,地方税原則,基幹税,政策税制
5.政府の規模:リバイアサン政府,慈悲深い政府,政府の競争
6.行財政改革
7.所得税
8.中間試験
9.法人税:地方法人課税,税源の偏在,
10.消費税:付加価値税,消費課税
11.資産課税:固定資産税,相続・贈与税
12.国と地方の借金
13.医療と年金:社会保障
14.景気対策手段としての財政:財政政策
15.定期試験
16.総括授業

成績評価の方法

定期試験60%,中間試験30%,その他10%

再試験の有無

なし

教科書

講義中に適宜紹介する

参考書

講義中に適宜紹介する

連絡先

永井真也,E-mail nagai@keiei.shikoku-u.ac.jp