2009年度 徳島大学 共通教育 社会性形成科目群 — 毎年(前期)

ヒューマンコミュニケーション / ソーシャルコミュニケーション

Human Communication / social communication

平成19年度以前の授業科目:『ヒューマンコミュニケーション』

教授・關戸 啓子, 教授・佐野 勝德, 助教・長宗 雅美

2単位

 金(7・8) 医(保)

授業のタイプ

演習

授業の目的

医療系学生における人間力を高め,学生自らのコミュニケーション能力を向上させ,将来患者と向き合える医療者を育てる一助とする.

授業の概要

この授業では特に医療人に必要なコミュニケーション能力の開発を学生に提供する.講義・学内演習を柱とする. 講義では,基本的な社会人としてのコミュニケーション能力から,医療人としてのコミュニケーション能力までの基礎を教え,学内演習では,参加型のワークを基本として,コミュニケーション・スキルについて学び,自分自身の人間関係について考える.

キーワード

対人コミュニケーション,社会人としての接遇,医療人としての接遇,多職種間でのコミュニケーション

受講者へのメッセージ

人間関係が希薄な現代においては,年齢を超えた人間関係作りや,コミュニケーション(お互いの考えや気持ちを理解しあうこと)を意図的に学ぶことが必要である. 人と関わるには,相手の心の有り様を想像し,相手の心に寄り添った行動をすることが大切である.そのための基礎から講義を始め,演習を行う.

到達目標

1.適切な礼儀やマナーを身につける.
2.相手の考えや気持ちを受け止めることができる.
3.自分の気持ちや考えを相手に伝えることができる.
4.仲間の様子に目を向けることができ,共に喜び合ったり,励ますことができる.
5.関わりを通して,自己を振り返ることができる.

授業の計画

1.コミュニケーションの基礎(1):傾聴の心
2.コミュニケーションの基礎(2):ホスピタリティ・マインド
3.コミュニケーションの基礎(3):受容と共感
4.医療者としてのコミュニケーション(1):患者の心理と接遇(信頼関係)
5.医療者としてのコミュニケーション(2):患者の心理と接遇(説明,同意)
6.医療者としてのコミュニケーション(3):患者の心理と接遇(苦情,クレーム)
7.医療者としてのコミュニケーション(4):チームワーク
8.医療者としてのコミュニケーション(5):その人らしさ
9.コミュニケーションの実際(1):メールで伝える
10.コミュニケーションの実際(2):電話で伝える
11.コミュニケーションの実際(3):手紙で伝える
12.コミュニケーションの実際(4):自己紹介する
13.コミュニケーションの実際(5):見たことを伝える
14.コミュニケーションの実際(6):思いを伝える
15.コミュニケーションの実際(7):「No(ノー)」を伝える
16.振り返りとまとめ

成績評価の方法

出席状況(40%)とレポート(60%)によって総合的に評価する.

再試験の有無

原則として行なわない

教科書

適宜プリントを配布する.

連絡先

關戸(088-633-9035, sekido@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 毎週水曜日,金曜日18:00∼19:00,關戸教員研究室