2009年度 工学部 機械工学科 夜間主コース — [選択] 4年(前期)

機械工学特別講義1

Topics on Mechanical Science 1

非常勤講師・三木田 嘉男

2単位

目的

ものを作る原料として用いられる鉄鋼材料や銅,アルミニウム,チタンなどの金属を総称して金属材料という.金属材料について,これまでの基礎工学的な講義を総括するような側面を持った講義により,技術者として活躍できることを念頭に置き講義を行う.

概要

鉄鋼材料は私たちの身の回りに多く使用され,有用で,生活に不可欠の素材である. 本講義では,金属材料の試験法や鋼の熱処理技術,地球環境と材料との関わりなどについて分かり易く説明する.

キーワード

金属材料,種類,用途,材料試験,熱処理

要件

材料入門,機械材料学などを履修していること.

注意

予習,復習をしておくこと.工業材料に関する新聞や雑誌の記事に目を通しておくこと.

目標

1.材料試験を中心に,金属材料の評価法が分かる
2.金属材料の種類とその用途が分かる
3.鉄鋼材料の種類と用途,熱処理の方法が分かる

計画

1.(材料試験)引張試験,圧縮,曲げ試験 1∼3頁
2.(材料試験)衝撃,破壊靱性試験,硬さ試験 4∼5頁
3.(材料試験)疲労試験,クリープ試験,摩耗試験 5∼6頁
4.(材料試験)非破壊検査 6∼7頁
5.(鋼の基礎)鉄と人類の係わり,鉄と鋼について 9∼12頁
6.(鋼の熱処理)熱処理技術の基礎 13頁
7.(鋼の熱処理)一般熱処理 14∼15頁
8.(鋼の熱処理)材料別の熱処理 16∼17頁
9.(鋼の熱処理)熱処理のトラブルと対策 17∼18頁
10.(金属材料の化学組成と強さ)炭素鋼および低合金鋼 21∼23頁
11.(金属材料の化学組成と強さ)ステンレス鋼および耐熱鋼,超合金 23∼26頁
12.(金属材料の化学組成と強さ)軸受鋼および工具鋼,バネ鋼 26∼27頁
13.(金属材料の化学組成と強さ)鋳鋼品および鋳鉄品 28頁
14.(金属材料の化学組成と強さ)銅合金およびアルミニウム合金 28∼34頁
15.(金属材料の化学組成と強さ)チタン合金ほか, 金属系新素材 35∼42頁
16.最終テスト

評価

中間テストと最終テストの平均点等で評価し60%以上を合格とする.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

三木田嘉男,金属材料工学,自費印刷

連絡先

三木田嘉男,Tel.088-626-9331,Fax.088-626-9332 E-mail: mikita@nmt.ne.jp