2009年度 工学部 生物工学科 昼間コース — [必修] 3年(前期)

生物工学演習4

Exercise of Biological Science and Technology 4

教授・堀 均, 准教授・宇都 義浩, 助教・中田 栄司

1単位

目的

基本的な機器分析手法の原理·装置·スペクトルの解析法について修得することを目的とする.また,簡単な有機化合物の構造決定を行うことで理解度を深めることを目的とする.

概要

機器分析は分析化学のみならず有機化学·生化学の分野で非常に重要な役割を果たしている.よって,本演習では基本的分析法についての詳細な解説と演習問題を行うことにより構造解析法を修得する.

キーワード

紫外·可視分光法,赤外分光法,核磁気共鳴分光法,質量分析法

要件

有機化学1,2および分析化学の履修を要する.

注意

特になし.

目標

1.各機器分析法の基本的な原理,装置,測定法を理解する.
2.各スペクトルデータを用いた有機化合物の構造解析法を修得する.

計画

1.可視・紫外線吸収スペクトル演習,小テスト1(到達目標1,2の一部評価)
2.赤外吸収スペクトル演習,小テスト2(到達目標1,2の一部評価)
3.核磁気共鳴スペクトル概説,小テスト3(到達目標1,2の一部評価)
4.核磁気共鳴スペクトル演習,小テスト4(到達目標1,2の一部評価)
5.核磁気共鳴スペクトルと赤外吸収スペクトルを利用した演習,小テスト5(到達目標1,2の一部評価)
6.質量分析演習,小テスト6(到達目標1,2の一部評価)
7.総合演習,小テスト7(到達目標1,2の一部評価)
8.期末試験(到達目標1,2の一部評価)

評価

出席率80%以上で,到達目標2項目が各々60%以上達成されている場合をもって合格とする.達成度は目標1,2とも小テスト(70%)及び期末試験(30%)で評価する(出席点は加えない).

JABEE合格

成績評価と同じ.

JABEE関連

本学科教育目標(C), (D)に対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

特になし.毎回受講者に講義資料を配布する.

参考資料

Silverstein, Bassler, Morrill著「有機化合物のスペクトルによる同定法」東京化学同人

唐津 孝(その他5名)著「構造解析学」朝倉書店

奥谷忠雄(その他3名)著「基礎教育 分析化学」東京教学社

新津隆士(その他2名)著「10年使える有機スペクトル解析」三共出版

庄野利之・脇田久伸(編著)「入門機器分析化学演習」三共出版

猪飼 篤(編)「生物工学基礎コース 分析・計測法」丸善

連絡先

中田(M819, 088-656-7517, nakata@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (月)16:20-17:50

備考

原則として再試験は実施しない.