有機化学2
Organic Chemistry 2
准教授・間世田 英明
2単位
目的
全ての生命現象は有機化学反応の組み合わせによるものである.生物機能を理解するためには,まず化学反応の原理と化合物を見るセンスの修得が必須である.本講義は有機化学1に引き続き,有機化学の基礎学力をつけることを目的とする.
概要
芳香族およびカルボニル,アルコールの化学を中心として,基礎的な化学反応の原理について講述する.
キーワード
有機化学物質,芳香族·脂肪族,有機化学反応
要件
有機化学1を履修していること.
注意
3回のレポート,中間試験を行うので毎回の予習復習は欠かさずに行うこと.
目標
1. | アルコール,エーテル,エポキシドが関わる反応を理解する. |
2. | アルデヒド,ケトンが関わる反応を理解する. |
3. | カルボニル基,およびアミノ基が関わる反応を理解する. |
計画
1. | 有機化学1からの引き継ぎ |
2. | アルコールとフェノール (I)ー命名と合成 |
3. | アルコールとフェノール (II)ー各種反応 |
4. | エーテルとエポキシド |
5. | 中間試験1(到達目標1の40%評価),レポート1(到達目標1の30%評価) |
6. | アルデヒドとケトン(1)ー命名と合成 |
7. | アルデヒドとケトン(2)ー特性 |
8. | アルデヒドとケトン(3)ー各種反応 |
9. | 中間試験2(到達目標1の40%評価),レポート2(到達目標1の30%評価) |
10. | カルボン酸とその誘導体 |
11. | 求核アシル置換反応 |
12. | カルボニルのα置換反応とカルボニル縮合反応 |
13. | アミンと生体分子 |
14. | 中間試験3(到達目標3の40%評価),レポート3(到達目標3の30%評価) |
15. | 期末試験(到達目標全ての30%評価) |
16. | 期末試験の解説とまとめ |
評価
出席率80%以上で,到達目標の3項目が各々60%以上達成されている場合をもって合格とする.達成度は中間試験3回(40%),レポート3回(30%),期末試験1回(30%)で評価する.
JABEE合格
成績評価と同じ.
JABEE関連
本学科教育目標(A),(C)に対応する.
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
J. McMurry 著「マクマリー有機化学概説 第6版」東京化学同人
参考資料
中崎昌雄著「基礎有機化学」朝倉書店
J. McMurry 著「マクマリー有機化学(上)(中)(下) 第6版」東京化学同人
井本稔著「有機電子論解説」東京化学同人
連絡先
間世田(生物棟 814, 088-656-7524, maseda@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 金曜日16:20-17:50
備考
原則として再試験は実施しない.