2009年度 工学部 生物工学科 昼間コース — [必修] 1年(後期)

基礎生物工学2

Basic Bioengineering 2

教授・高麗 寛紀

2単位

目的

生物は単細胞あるいは多細胞で構成され,有機化学物質の分子で構成され,さらに元素から構成されている.生物工学を志す諸君は,生体構成化学物質と生体反応の有機化学的な理解なくして生物工学を理解し得ない.生物工学の導入教育として,生体構成有機化学物質の視点から生物工学に必要な基礎知識と生物工学倫理の理解を深める.

概要

生体構成有機化学物質(アミノ酸,蛋白質,核酸,脂質,糖質),有機化学反応,有機電子論及び生物工学倫理について講述し,生物工学に必要な基礎学力を養成する.

キーワード

生体構成要素,生体反応

先行科目

基礎生物工学1

要件

平易に講述するが,高校で化学及び物理を履修していない学生は,予習と復習に努力すること.

注意

講義の単元(1-4,6-9,11-14)が終わる毎に3回のレポート及び中間試験を実施するので,毎回の予習·復習は欠かさずに行うこと.

目標

1.生体構成有機化学物質(アミノ酸·蛋白質)を理解する.
2.生体構成有機化学物質(核酸·脂質·糖質)を理解する.
3.有機化学反応·有機電子論·生物工学倫理を理解する.

計画

1.生体構成有機化学物質概要(アミノ酸の化学構造)
2.生体構成有機化学物質概要(アミノ酸の化学的性質と機能)
3.生体構成有機化学物質概要(蛋白質の化学構造)
4.生体構成有機化学物質概要(蛋白質の化学的性質と機能)
5.中間試験1(到達目標1の40%を評価)·レポート1(到達目標1の30%を評価)
6.生体構成有機化学物質概要(核酸の化学構造)
7.生体構成有機化学物質概要(核酸の化学的性質と機能)
8.生体構成有機化学物質概要(脂質の化学的性質と機能)
9.生体構成有機化学物質概要(糖質の化学的性質と機能)
10.中間試験2(到達目標2の40%を評価)·レポート2(到達目標2の30%を評価)
11.有機化学反応(脂肪属化合物の化学構造と性質)
12.有機化学反応(芳香族化合物の化学構造と性質)
13.生物化学反応(酵素の性質と生化学反応)
14.有機電子論及び生物工学倫理
15.中間試験3(到達目標3の40%を評価)·レポート3(到達目標3の30%を評価)
16.期末試験(到達目標全ての30%を評価)

評価

出席率80%以上で,到達目標3項目が各々60%以上達成されている場合をもって合格とする.達成度は中間試験3回(40%),レポート3回(30%),期末試験1回(30%)で評価する.

JABEE合格

成績評価と同じ.

JABEE関連

本学科教育目標(A),(C)に対応する.

対象学生

他学科学生も履修可能

教科書

J. McMurry 著「マクマリー有機化学概説第6 版」東京化学同人

参考資料

ヴォート基礎生化学(第2版)東京化学同人

連絡先

高麗(M棟813, 088-656-7408, kourai@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日16:20-17:50

備考

原則として再試験は実施しない