2009年度 先端技術科学教育部 知的力学システム工学専攻 建設創造システム工学コース 博士後期課程

保全水工学

Ecological Hydroengineering

教授・岡部 健士, 教授・中野 晋, 教授・鎌田 磨人

2単位

形態

講義形式とポートフォーリオ形式の併用,ポートフォーリオ

目的

河川·海岸の地形変動を理論解析ならびに数値計算手法を用いて把握した上で,当該領域における生態系の構造および機能の評価法とその保全•改善策について提案できる能力を養う.

概要

河川あるいは汽水域における水流と波浪の運動機構と運動特性および,これらによる底面土砂の移動と地形変化に関する理論解析ならびに数値計算手法を解説する.さらに,当該領域における生態系の構造·機能の評価方法とその保全•改善策についても講述する.1.河川の中•上流域での流れと土砂移動の機構ならびに,その解析手法を解説したのち,河川の物理環境と植物群落の動態との相互作用について講述する(岡部健士教授),2.汽水域での流れと物質移動の解析手法を解説したのち,汽水域動植物の生育•生息環境の評価方法について講述する(中野 晋准教授),3.流域内に分布する生態系の保全と再生に関わる諸問題について実例を挙げながら解説したのち,景観生態学的観点より,それらの解決策を検討する(鎌田磨人准教授).

キーワード

生態系,河川,汽水域,流域,景観管理

要件

特になし

注意

特になし

目標

1.河川の中·上流域での流れと土砂移動の機構とその解析手法を理解している.
2.沿岸域での流れと物質移動についての解析手法を理解し,物理現象と沿岸生態系の関係を正しく評価できる.
3.生態系の評価法および保全·改善策について理解している.

計画

1.河床変動の支配方程式
2.河床変動の数値解析法
3.地形変化の統計的解析法
4.河床変動と植生との応答, レポート(1)
5.河口域の流動解析法
6.沿岸域の流動解析法
7.沿岸の波浪解析法
8.沿岸域生態系評価モデル, レポート(2)
9.生態系の分布決定要因の探索
10.生態系の維持機構
11.生態系の変動特性
12.人間活動が生態系の構造·機能に及ぼす影響
13.景観の生態学的管理と景観生態学1
14. 〃
15.生態系管理·再生のあり方, レポート(3)

評価

レポート(1),レポート(2),レポート(3)に対する評価をそれぞれ3:3:4の割合で総合化し,60%以上を合格とする.

再評価

特になし

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

授業の中で紹介する.

参考資料

授業の中で紹介する

連絡先

岡部(A415, 088-656-7329, okabetak@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 学科の掲示板を参照.
鎌田(A306, 088-656-9134, kamada@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 年度ごとに学科の掲示を参照すること.
中野(A310, 088-656-7330, nakano@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: オフィスアワー:年度ごとに学科の掲示板を参照のこと.