書法表現研究II
目的
書法表現の基礎的な表現技法を一層深化させることを目的として，書法表現研究Iにない日本の古典書道作品を時代順に考察しながら，書風の違いを表現活動を通して学習する．併せて仮名の発生の要因と意義を学習し，仮名の基本的な表現技法の学習と仮名古典の書法上の特徴と書者の表現意図や人間性等について，実習を通して究明する．
概要
日本の書道古典作品を通して書法の基礎的表現を一層の深化をはかる
キーワード
書道，芸術
関連科目
注意
筆·墨·紙等は自己負担．下敷き·硯·水さしは大学のもの使用可．
目標
| 1. | 仮名の基本的な表現技法を学ぶ． |
計画
| 1. | 1，日本文字の起こりと文化．聖徳太子の書，その特徴と表現技法． |
| 2. | 2，奈良時代の文字と文化．その特徴と表現技法． |
| 3. | 3，平安時代の文字と文化．三筆の特徴と表現技法． |
| 4. | 4，三蹟の代表的な作品と特徴とその 表現技法． |
| 5. | 5，仮名の発生と仮名の基本的な表現技法の学習． |
| 6. | 6，平安時代を代表する仮名の名品の特徴とその表現技法．古今和歌集の写本． |
| 7. | 7，仮名の最高峰三色紙の書的意義およびその書の特徴と表現技法． |
| 8. | 8，鎌倉·室町·安土·桃山の書と禅僧の書の特徴と表現技法および表現形式． |
| 9. | 9，江戸時代の唐様と御家流の特徴とその表現技法． |
| 10. | 10，明治·大正·昭和の書の書の特徴とその表現技法． |
| 11. | 11，明治の書の特徴とその表現技法． |
| 12. | 12，大正書の特徴とその表現技法． |
| 13. | 13，昭和の書の特徴とその表現技法． |
| 14. | まとめ |
| 15. | 全16回の講義を通して，実際の作品制作を行う． |
評価
本授業は講義と実習の併用で行い，授業毎の実習したものを授業の終に提出．出席状況，授業への取組み態度などにもとずく平常の評価とレポート提出による評価の併用で行う．
再評価
行わない
教科書
「改新版書の世界」中教出版1100円．他プリント等当方で用意します．必要に応じて二玄社出版の書法選の法帖を購入することもある．
連絡先
平木(103, 088-656-7167, hiraki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火曜日 12時∼13時
備考
今年度開講しません．隔年開講．