2009年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 欧米文化 — 1年(後期), 2年(後期)

哲学的人間論I演習

教授・石田 三千雄

2単位

目的

講義「近現代社会特論」の内容を踏まえ,近現代社会の土台をなす科学技術の思想や,環境哲学や環境倫理学および自然美学に関わる,哲学思想の文献を精読することを通じて,地域社会を理解する上で必要となる哲学的な視点を身につけることを目指す.

概要

L.ジープの『応用倫理学』(丸善,2007年)を読みながら,現代社会を特に環境思想の面から考えていく.人間と自然と社会の関係に関わる事柄を,価値,自然性,規範などの諸問題を倫理学の問題として考え,議論し,討論する.倫理学と自然科学および文化的世界像との関係,社会秩序と自然秩序,自然倫理と社会倫理について考え,具体倫理学が現代社会を考えるための基本視点を与えることを考察する.

キーワード

近現代社会,環境思想,環境倫理学

目標

1.今日の科学技術や環境思想を学際的視野から理解するのに不可欠な現代ドイツの哲学者の文献を精読することにより,哲学的・思想的な視点から近現代社会を考察する視点を身につける.

計画

1.授業全体の説明
2.応用倫理学とL.ジープの具体倫理学
3.倫理学の対象
4.倫理学の基礎づけ
5.倫理学と自然科学および文化的世界像への関係
6.自然評価の諸類型
7.現代の自然把握
8.社会秩序と自然秩序
9.自然倫理と文化倫理
10.自然倫理と社会倫理
11.具体倫理学
12.具体倫理学の前提
13.善き世界
14.自然の秩序
15.授業全体のまとめ

評価

授業で取り扱ったL.ジープの『応用倫理学』に関わる事柄をどのように理解したかを見るために,レポートを課し,それと授業での取り組みの姿勢や発言を考慮して単位を認定する.

教科書

広島大学応用倫理学プロジェクト研究センター訳『ジープ応用倫理学』丸善,2007年

参考資料

L.ジープ/K.バイエルツ/M.クヴァンテ,L.ジープ/山内・松井編監訳『ドイツ応用倫理学の現在』ナカニシヤ出版,2002年

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