2009年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 学部課程 — 2年(前期)

2009年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 学部課程 — 2年(前期)

実用英語演習I(Aクラス)(その1)

教授・佐久間 亮

2単位

目的

『実用英語演習·総論』を参照のこと.

概要

英語を聴き,話し,そして英文を英語の論理で読むために必須の基礎トレーニングをおこないます.素材としてニュースなど身近で,時事的なものを用います.比較的最近の話題ならば,耳から聴く音とその意味との関連付けが容易なので,その分だけ英語の音を意味をもつ音のつながりとして体になじませるトレーニングを容易におこなえるからです.また,将来「英語で勉強する」(「英語を勉強する」ではなくて)ための基礎訓練とすることもここでは意識しています.トレーニング·メニューは以下の通りです. A.音に慣れるトレーニング(カタカナ英語の払拭,音の連結や脱落に慣れる)として,ディクテーション(書き下し) B.英語を英語のまま理解する回路を頭の中に作り上げるトレーニングとして,意味をもったかたまり(phrases)ごとに,文頭から理解していく練習をします.英語の論理は核心部分を先に述べて,その説明を次々に追加していくというものです.最後を知って初めて全体の意味が分かる日本語の論理とは根本的に異なります.そのことを体得するために,以下のメニューでBのトレーニングをします. 1)スクリプトの速読(かたまりごとにスラッシュをいれ,文頭から理解するトレーニング) 2)スクリプトを見ながら,シャドウイング(発音のトレーニングを兼ねる) 3)スクリプトを見ないで,シャドウイング(文字に頼らないで英語を話すトレーニングとしてきわめて重要です)

注意

第1回目の演習でプレイスメント·テストを行い,受講者をA,Bの2クラスにわけるので, 必ず出席してテストを受けること.また,学期末の試験はA,Bクラス合同で行う.

目標

1.実用英語演習「総論」参照

計画

1.上記A,Bのトレーニングを毎回おこなう.
2.毎回,5分から10分の素材を音声あるいは映像で配布し,次回までの宿題としてそのディクテーション(スクリプトを作ること)を課します.
3.トレーニングのための素材の難易度は回を重ねるにつれ上がっていきます.具体的には,最初はNHKのワールドニュースなどを用い,徐々にネイティブ向けのものに移行します.
4.ニュース以外にドキュメンタリを素材を用いることもあるかもしれません.
5.最後にニュースあるいはドキュメンタリに関して英語でのディスカッションをおこないます.

評価

演習中や自宅でのトレーニングの達成度などの平常評価(30%)と期末試験の結果(70%)を併用する.

再評価

実用英語演習「総論」参照

教科書

教科書は使用せず,音声orビデオ素材を配布します.各自,USB接続のメモリ(MP3の音声ファイルとMPEGのビデオ素材を保存できるもの)を用意すること.携帯プレーヤーになっているものが望ましい.64MB以上のものを用意するようにしてください.,なお,受講に際し,英英辞典を必ず用意し,活用するように(日本語を媒介としない英文の理解,聞き取りに必須のアイテムです).COBUILD English Dictionary(Collins)を推奨します.電子辞書でもでています.

連絡先

佐久間(2327, 088-656-7152, sakuma@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜 12時∼13時