2009年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 アジア文化 — 1年(前期), 2年(前期)

文化人類学特論

教授・髙橋 晋一

2単位

目的

文化人類学(民俗学)の視点から地域文化を分析する際に必要となる基礎知識と技法に関する講義を行う.授業では観光,開発,アイデンティティなど,伝統と現代のはざまで変容する地域文化の諸相を理解する上で重要なトピックを取り上げ,国内外の具体的な事例を挙げつつ,研究の視点,調査の手法,分析の技法に関して講じる.半期の講義を通じて,現代文化人類学(民俗学)の基本的なパースペクティブ,方法論の理解を目指す.

概要

文化人類学(民俗学)の方法論に基づく地域分析の基礎

キーワード

地域分析,文化人類学,民俗学,フィールドワーク

注意

文化人類学未修者は,本授業の受講と平行して,下記のような概説書·キーワード集をあわせて読んでおくことが望ましい. 江渕一公『文化人類学-伝統と現代』放送大学教育振興会,2000年. 山下晋司·船曳建夫編『文化人類学キーワード 改訂版』有斐閣,2008年.

目標

1.文化人類学(民俗学)のキーコンセプトや手法を用いた地域分析の基礎知識を修得することを本授業の到達目標とする.

計画

1.地域文化研究の視点
2.「地域文化」とは何か
3.「フィールドワーク」という技法
4.文化の統合的理解
5.環境と地域文化
6.社会システムと地域文化
7.宗教的世界観と地域文化
8.文化の地域性/普遍性
9.地域文化の歴史性
10.地域文化とアイデンティティ
11.地域文化の伝承/創造
12.越境する地域文化
13.開発と地域文化
14.観光と地域文化
15.戦略としての地域文化論
16.総括授業

評価

授業への取り組み状況,および期末レポートの成績によって評価する.

再評価

行わない.

教科書

テキストは使用しない.毎回,関連資料を配付する.

参考資料

授業中に適宜指示する.

連絡先

髙橋(1314, 088-656-7126, takahasi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (前期)月曜12:00-13:00