2009年度 総合科学部 自然システム学科 学部課程 — 2年(前期)

物質科学基礎実験I

教授・小山 晋之, 准教授・齊藤 隆仁, 准教授・菅原 仁, 准教授・真岸 孝一

2単位

目的

物理学は実験と理論を両輪として発展してきた.単なる自然現象の記述に終わってはならないし,空理空論でもいけない.実験によって自然に問いかけて法則性を見出すということと,理論を組み立てるということをキャッチボールのように繰り返しながら自然を理解していかなければない. 「高校の物理」では実験が軽視されがちで,無味乾燥な暗記物と誤解している学生が多い.本実験では基礎的な物理実験を行い,現象の中から法則性を見出したり,理論的推論を確かめたりすることによって,物理の面白さを体験することを目的とする. また卒業研究等の自分で研究を行う際に,実験(研究)経過·過程をきちんとノートに記録するということは大切である.これをどの様にしたら良いかという点を実験を通して学んでいく.

概要

最初の数回は,物理測定法の基礎を講義しデータを扱う方法を学ぶ.またノギスとマイクロメータを使って物の長さを測るという測定を,テスターとオシロスコープを使って電圧や抵抗を測定するということを学ぶ. 以後,原則として2人一組で力学,熱,波,電磁気,原子物理,物性の中の基礎的な物理実験を数回行う.

キーワード

物理

注意

全回出席し,全てのレポートを提出しなければならない.止むを得ず欠席したときは,空いている時間に実験を行うこと.

目標

1.実験を正しく行い,その実験の経過をノートに記録することができる.実験の解析を正しく行うことができる.

計画

1.導入
2.誤差論1とノギス·マイクロメーターの実験
3.誤差論2とテスターオシロスコープの実験
4.誤差論3と関数電卓の使い方
5.Excelを使ったデータ処理
6.実験の解説とレポ-トの書き方
7.実験1
8.面接試験1
9.実験2
10.面接試験2
11.実験3
12.実験4
13.実験5
14.実験予備日
15.面接試験3
16.総括授業

評価

提出されたレポートの評価および,個別面接時の実験ノートのチェック,実験テーマの理解度,実験の正確さの評価を併せて評価する.

再評価

原則として行わない.

教科書

「基礎物理学実験テキスト」総合科学部物理学教室編(徳島大学生協)

連絡先

小山(総合科学部3号館1N07, 088-656-7233, koyama@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 第1回目の授業で知らせる.
齊藤(総合科学部3号館1N08, 088-656-7232, saito@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 第1回目の授業で知らせる.
菅原(連絡先未登録)
オフィスアワー: 第1回目の授業で知らせる.
真岸(総合科学部3号館1N09, 088-656-7230, magishi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 第1回目の授業で知らせる.