2009年度 人間·自然環境研究科 自然環境専攻 修士課程 選択科目 生命科学 — 1年(後期), 2年(後期)

生理環境論演習

教授・中川 秀幸

2単位

目的

海洋生物を中心にウニ類や魚類などの毒腺からの生理活性を示すタンパク質の分離·精製法を,原著論文などで検討する.また精製されている既知の活性物質の作用とそれらの作用機構について生理・薬理学分野の文献などを精読し,生体機能調節機構に関して理解する力をつけさせる.

概要

主として,海洋生物が産生する生理活性物質の分離・精製の分析方法などを学び,データの整理や纏める能力を身につける.

キーワード

海洋生理活性物質,生体物質,天然毒,神経伝達物質

関連科目

生理環境論

注意

資料やデータの整理を繰り返して行うこと.

目標

1.生化学的な手法を用いての生理活性物質の分離·精製法を身につけ,データーのまとめを行い,生理活性物質の有効性と意義を生体機能調節系において理解する.

計画

1.海洋生物の毒1
2.海洋生物の毒2
3.海洋生物毒と生理活性物質1
4.海洋生物毒と生理活性物質2
5.海洋生物毒の探索と分離1
6.海洋生物毒の探索と分離2
7.海洋生物毒の探索と分離3
8.魚類の毒棘からの蛋白毒素
9.ウニ類の刺棘からの蛋白毒素1
10.ウニ類の刺棘からの蛋白毒素2
11.生物にとっての毒とは
12.医薬素材としての海洋生物生理活性物質1
13.医薬素材としての海洋生物生理活性物質2
14.医薬素材としての海洋生物生理活性物質3
15.レポート課題について
16.総括授業

評価

テーマごとのまとめの提出とプレゼンテーションによる評価を行う.

再評価

行う.

教科書

Toxicon や Trend. Pharmacol. Sci. 等の論文を配布する.

参考資料

基礎生化学実験法 1-5 (日本生化学会編)東京化学同人

連絡先

中川(3222, 088-656-7259, sea-hide@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 随時.E-mail: sea-hide@ias.tokushima-u.ac.jp