2009年度 総合科学部 人間社会学科 法律経済コース 学部課程 — 3年(前期)

産業経済論I

准教授・矢野 剛

2単位

目的

経済学の理論的基礎付けをなしているミクロ経済学の基礎を習得すること

概要

需要曲線と供給曲線を用いた部分均衡の分析に習熟した後,消費者行動から需要曲線が,生産者行動から供給曲線がどの様に導出されるのかというプロセスを解説し,当初の需要曲線-供給曲線の分析へのより深い理解に回帰する.

キーワード

ミクロ経済学,需要と供給,消費者行動,生産者行動,情報の非対称性

先行科目

経済原論I,経済原論II,金融論I

注意

経済学の修得は積み重ね式の努力を要求してきます.高校時代の科目で言えば,数学や物理に近い性質を持つと考えてください.暗記科目だと考えて受講すると必ず理解できなくなってドロップアウトします.

目標

1.微分を使用しない範囲で,部分均衡における完全競争市場のモデルを理解すること

計画

1.ミクロ経済学についての概観
2.必要な数学
3.需要と供給
4.価格弾力性
5.完全競争市場と市場均衡
6.比較静学
7.効用と無差別曲線
8.限界代替率
9.所得効果と代替効果
10.価格変化の効果
11.生産関数
12.生産量と費用
13.利潤最大化
14.余剰分析
15.授業のおさらい
16.予備回

評価

平常点40%+期末試験60%で評価する.

再評価

病気等のやむを得ない事情の場合は実施する.

教科書

『ミクロ経済学をつかむ』神戸・寶田・濱田著 有斐閣 (2006年)

参考資料

適宜練習問題を含むレジュメを配布します.

連絡先

矢野(2221, 088-656-7182, yano@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜日12:00∼13:00

備考

この産業経済論Ⅰは,後期の産業経済論Ⅱと一体性が強いので,産業経済論Ⅱも併せて受講して欲しい.