2009年度 総合科学部 人間社会学科 法律経済コース 学部課程 — 2年(前期)

2009年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 学部課程 — 2年(前期)

経営組織論

准教授・西村 孝史

2単位

目的

大学生であること,アルバイト,サークル,部活動,ボランティア活動など企業でもなくとも我々は,日々の生活の中で何かしらの組織に所属しています.この授業では,組織の中の人がどのように意思疎通を行い,組織として活動しながら目標を達成しているのか,また,組織にはどのような機能があるのかを学びます.前半は,組織の中の人,および集団レベルに焦点を当てた講義で,モティベーションやリーダーシップ,組織文化,心理的契約,集団浅慮など,企業でなくとも私達の身の回りでも起きている内容を扱います.後半は,マクロ組織論と呼ばれる,主に組織構造や組織デザインの話を市場環境・戦略と関連させながら説明をします.

概要

組織理論の説明と応用

キーワード

組織(構造),戦略,組織の中の人

注意

経営組織論は,アルバイトや部活動など私達の身の回りの組織に当てはめることができます.授業で学んだ理論を実生活の出来事と関連させて考えるようにしてみて下さい.授業中に意見を求める可能性がありますが,分かる範囲で回答してみてください.

目標

1.組織論の理論を用いて自分の身の回りで起きている事柄を理解・解釈できるようになること.

計画

1.イントロダクション,経営組織論が扱う内容
2.経営学の基礎:大まかな流れ
3.経営学の基礎:様々な人間観(経済人から複雑人モデル)
4.組織の中の個人(1):パーソナリティ
5.組織の中の個人(2):意思決定
6.モティベーション理論の基礎
7.リーダーシップ理論の基礎-特性理論から開発論へ
8.組織を取り巻く環境-オープンシステム観に基づいた組織
9.組織と戦略(1)3つの組織構造と企業発展モデル,多角化
10.組織と戦略(2)2つの戦略論とコアコンピタンス
11.ゲストスピーカー
12.組織の社会的責任・企業倫理-なぜ組織ぐるみの事件が起きるのか?
13.組織の境界線-様々な働き方,どこまでが「うちの会社」なのか?
14.自立と自律,2つのキャリア論
15.組織を巡る新しい概念
16.まとめ

評価

1)期末試験60%,中間試験30%,授業中にランダムに取る出席(10%)を考えているが変更する可能性がある.その場合はアナウンスします.

教科書

榊原清則(2002)『経営学入門(上)』,『経営学入門(下)』日経文庫

連絡先

西村(総合科学部1号館 2階中棟(2215), 088-656-7171, t-nishim@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日12:00-14:00 研究室(2215).上記時間以外でも事前にメールでアポイントを取った上であれば相談可能なので,気軽にお越し下さい.

備考

1.昨年の内容を踏まえて順番や教える内容をアレンジしています.そのためシラバスの内容を途中で変更する可能性があります.
2.6月下旬を目処にゲストスピーカーを招いて実際の組織や組織内の人の管理・キャリアについて話を伺います.