2009年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 経済社会 — 1年(前期), 2年(前期)

財政学特論

助教授・石田 和之

2単位

目的

地方分権に関連する近年の議論を理解する.

概要

地方分権に関連する主要な研究論文や研究書をいくつか採り上げて,受講生と担当教員によるディスカッションを行うことを通じて,近年の地方分権分析の動向についての理解を深める.

キーワード

財政,地方財政,地方分権,競争,政府

注意

英語力では,Rosen,Public Financeを辞書を使って読むことに耐えられる程度を求める.

目標

1.財政学に関する研究論文を理解するための知識を獲得する

計画

1.ガイダンス
2.地方分権の理論:簡単な文献サーベイ
3.基礎概念の復習(1):サムエルソン条件など
4.基礎概念の復習(2):スルツキー分解,ワルラス法則,ロワの恒等式など
5.基礎概念の復習(3):超過負担,課税の限界費用など
6.慈悲深い政府(1):政府の規模
7.慈悲深い政府(2):資源配分の効率性
8.慈悲深い政府(3):税率
9.中間試験
10.リバイアサン政府(1):政府の規模
11.リバイアサン政府(2):資源配分の効率性
12.リバイアサン政府(3):税率
13.アカウンタビリティの理論(1):政府の規模
14.アカウンタビリティの理論(2):資源配分の効率性
15.アカウンタビリティの理論(3):税率
16.定期試験

評価

授業への取組状況(10%)および定期試験(60%)・中間試験(30%)により評価する

再評価

なし

教科書

とくに指定せず

連絡先

石田(2206, 0886567169, k-ishida@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日5·6講時