2009年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 学部課程 — 2年(前期)

電磁気学I

准教授・齊藤 隆仁

2単位

目的

我々の身の回りには電気的な現象,磁気的な現象がたくさんある.一つ一つの電磁気現象については,体験したり学んできていると思うが,この講義では,それらの様々な現象を演示実験を通して確認していきながら,ベクトルや微積分を使った形で正確に法則を表現していくことを目的とする.

概要

電磁気学の入門的な講義を行う.これを通じて電磁気学では電場と磁場が主役であるという考え方により正確に現象を表現することができるということを学びながら,電磁気学のもっとも一般的な基本法則であるマクスウェル方程式までを一通り概観していく.電気と磁気の現象は相互に関係し合うため,一見複雑に見えるが,それらをどのように考えたら良いかという物理的な筋道を理解して欲しい.この講義では現象から法則を導くことに主眼を置くため,数学的に厳密な話は電磁気学IIで行うこととする.

キーワード

電場,磁場,電流,マクスウエル方程式

注意

課題プリントで毎回問題を指示する.授業の理解・復習のため,積極的に取り組んでほしい.

目標

1.電磁気学の諸法則はどのような現象であるのか,どのような実験から導かれてきたのかを正しく記述できるようにする.

計画

1.クーロン力
2.静電場
3.電位
4.ガウスの法則
5.導体
6.コンデンサー
7.誘電体
8.定常電流
9.静磁場
10.電磁力
11.アンペールの法則
12.磁性体
13.電磁誘導の法則
14.マクスウェルの方程式
15.総括授業

評価

授業中に提出する課題プリントによる平常点と,期末試験(持ち込み不可)の合計により評価を行う.

再評価

原則として行わない.

教科書

岡崎誠著「電磁気学入門」(裳華房)

参考資料

服部敏彦·水野清著「物理学の世界」(学術図書)

連絡先

齊藤(総合科学部3号館1N08, 088-656-7232, saito@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (前期)金曜日 12∼13時