2009年度 工学部 建設工学科 昼間コース — [選択必修(B)] 2年(後期)

応用構造力学演習

Applied Structural Mechanics Exercise

助教・佐藤 弘美

1単位

目的

土木·建築構造物の設計に必要な,柱·トラス·ラーメン構造物等の応力算定法ならびにエネルギー法に基づく静定構造物の弾性変形算定法等の理論を,演習により実際的な問題に対する応用力を養成する.

概要

はりの力学を取り扱った「構造の力学3」の続編として,柱(短柱·長柱),静定トラスおよび静定ラーメン等の応力解析法,ならびにエネルギー法に基づく静定構造物の弾性変形の算定法について演習を行う.授業は,原則として下記の【授業計画】に従って進められ,各授業における冒頭の30 分で前回の内容に関する小テストを行う.残り60 分はその理解度を高めるとともに応用力を養成するための演習がそれぞれ行われる.

キーワード

短柱,長柱,トラス,ラーメン,ひずみエネルギー,仮想仕事の原理,カスチリアノの定理,相反作用の定理

要件

「構造力学1」,「構造力学2」ならびに「構造力学3」を受講しておくこと.

注意

毎回の授業の予習·復習を必ず行うこと.

目標

1.柱·トラス·ラーメンに関する基礎知識を習得し,それらの応力算定ができる.
2.仮想仕事の原理·カスティリアノの定理·相反作用の定理を理解し,それらを用いて構造物の弾性変形を求めることができる.

計画

1.ガイダンス/静定はり総合演習
2.短柱の応力度
3.短柱断面の核
4.長柱の座屈応力度その1
5.長柱の座屈応力度その2
6.トラスの部材力その1
7.トラスの部材力その2
8.トラスの影響線その1
9.トラスの影響線その2
10.静定ラーメンの曲げモーメント
11.仕事とひずみエネルギー
12.仮想仕事の原理その1
13.仮想仕事の原理その2
14.カスティリアノの定理&相反作用の定理
15.総合演習
16.期末テスト

評価

到達目標1の達成度を,小テストより算定される評点により評価し,評点≧60%を当目標のクリア条件とする.到達目標2の達成度を,小テストより算定される評点により評価し,評点≧60%を当目標のクリア条件とする.すべての到達目標をクリアした場合を合格とし,成績は,到達目標1および2の評点の重みをそれぞれ65%および35%として算出する.

JABEE合格

【成績評価】と同一である.

JABEE関連

本科目は本学科の教育目標の3(3)に,100%対応する.

対象学生

他学科,他学部学生も履修可能

教科書

①高岡宣善著「静定構造力学」共立出版,②高岡宣善著「不静定構造力学」共立出版

参考資料

授業中に必要に応じて紹介する.また,補足説明用資料や演習問題プリントを配布し,解説する.

連絡先

佐藤(A511, 088-656-7324, sato@ce.tokushima-u.ac.jp)

備考

「構造力学1」,「構造力学2」および「構造力学3」を受講しておくことが望ましい.