2009年度 徳島大学 共通教育 基礎科目群

自然と技術 / 化学入門

Science and Technology / Introduction for Universal Chemistry and Technology

平成19年度以前の授業科目:『自然と技術』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『自然と技術 / 化学入門』

助教・菊池 淳

2単位

 月(3・4) 全(全)

授業のタイプ

講義

授業の目的

大学での専門化学を履修する前に身近な話題から化学への親しみを深めることを目的とする. 私たちの周りには化学物質が満ち溢れ,物質の変化は化学反応として捉えられる.これらの事象を興味を持って,科学(サイエンス)の眼で眺めるセンスを養う.

授業の概要

基礎的な化学を履修した学生を対象とした講義形式とする.取り上げるテーマは衣食住に関わる身近に感じる内容であり,科学的関心を引き出すことを目標に授業を進める.我々のまわりに存在する「化学」と名のつく物質や現象は多くの場合,その説明がなされている.これらを正確かつ詳細に理解することは一般的に難しいが,知ることにより専門化学の分野で役立つばかりでなく,日々の生活の中でも常に「考え学ぶ」というスキルを身につける訓練となり得る.全15回の講義から一つでも興味のある事柄を発見し,それらについて深い考察を行なう.したがって,意欲的にテーマを探求し自ら学ぶ姿勢が大切である. 教科書は特に指定はしないが,講義の中で参考書をあげることはある.また各回の講義で資料を配付.

キーワード

化学,分子,生活の中の科学,有機化学

受講者へのメッセージ

授業で出てくる化学の専門用語は,化学における常識的なものであるので,高校で習う化学や基礎化学の内容を理解していることが好ましい.

到達目標

1.日常の物質の変化を捉える
2.身の回りの化学物質について理解を深める
3.化学変化について平易に説明できるようになる

授業の計画

1.物質と人類の発展(物質科学への招待)
2.物質を構成する粒子 元素と原子
3.水と油
4.分子の大きさとかたち
5.セッケンと界面活性剤
6.元素の話
7.周期表の話
8.身の回りの酸と塩基
9.環境問題で考えること
10.食品と化学
11.食品と化学(人工添加物と甘味料)
12.食品と化学(ポリフェノールの話)
13.有機化学と私たち
14.心の目で見る分子と化学
15.試験
16.総括授業

成績評価の方法

授業への取組み状況,試験・レポートなどをもとに総合的に評価する.

再試験の有無

教科書

各回に資料プリントを配布します.

連絡先

菊池(mkikuchi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 毎週 金曜日 17時∼18時 総合科学部3号館2階2N09号室