地域科学Ⅱ
目的
地域科学の諸課題に対して様々な観点から洞察し,その解決策について,施策的な面と住民活動の面からのアプローチを理論的に解析し,実際の活動につながるような幅広い学識と考察力を育成する.
概要
地域づくりの課題や方法を先行研究の成果をサーベイすることで多面的に考察する.実践的な課題群に即して講義を編成し,現代的研究課題や政策・運動のありようを検討する.また,国際協力の観点から開発途上国の地域的課題についても考える.オムニバス方式で進め,各教員は専門分野の10回分の授業を行う.その際,ゲストスピーカあるいはコメンテータとして地域環境に関する高い知見を有する学外者の協力を求める. (オムニバス方式/全32回) (樫田美雄/10回).博士学位請求論文として書かれたもの(『心の文法』)を読んだ上で,相互行為分析の基礎を学び,少子化問題に関するWSの分析を行う.(北村修二/10回)地域政策論の課題と構成内容を解明 (大橋眞/10回)自然科学と国際協力の観点から環境
キーワード
ワークショップの社会学,少子化問題,相互行為分析
関連科目
注意
(少なくとも樫田が担当する回は)テキストの読解等のため21:10まで体を空けておくこと.初回(4月16日)は,全体の進行に関する解説をするので必ず出席すること.欠席する場合には,連絡先を樫田(kashida@ias.tokushima-u.ac.jp)まで届けておくこと.7月11日土曜日は,『少子化を考える』ワークショップのビデオ撮影をするのであけておくこと.
目標
1. | 地域を科学する方法としての,総合科学的研究手法を実践的に身につける. |
計画
1. | 全体の授業進行についてのガイダンス.博士論文を読む意義の解説. |
2. | 前田 泰樹2008(1章)と心の社会科学における扱われ方について |
3. | 前田 泰樹2008(2章)と心の記述可能性の社会学的意味について |
4. | 前田 泰樹2008(3章)と感情の記述可能性の社会学的意味について |
5. | 前田 泰樹2008(4章)と経験の記述可能性の社会学的意味について |
6. | 前田 泰樹2008(5章)とエスノメソドロジー・会話分析の現代的意義について |
7. | 前田 泰樹2008(6章)とコミュニケーションの社会学の可能性について |
8. | 前田 泰樹2008(7&8章)と地域科学としてのワークショップ分析の可能性 |
9. | 『少子化を考える』ワークショップの準備(相互行為分析企画案立て) |
10. | 『少子化を考える』ワークショップのデータ分析 |
評価
出席.平常点.レポートを総合的に勘案して成績を付ける.
再評価
再試験の予定はない.
教科書
前田 泰樹2008『心の文法―医療実践の社会学』新曜社,3360円.(博士学位請求論文が出版されたもの)
参考資料
赤川 学2004『子どもが減って何が悪いか!』筑摩書房.
加藤秀一2006『知らないと恥ずかしい ジェンダー入門』朝日新聞社.
山崎敬一編2004『実践エスノメソドロジー入門』有斐閣.
前田・水川・岡田編2007『ワードマップ エスノメソドロジー』新曜社.
連絡先
- オフィスアワー: 火曜日_14:00から15:00
備考
7月11日土曜日のワークショップ撮影に参加が困難な場合には,別課題を与えるので早めに相談に来て欲しい(樫田).