物質エネルギー特論
目的
現代科学における重要な基礎概念である「物質」および「エネルギー」の基本的理解
概要
素粒子の標準模型に基づき,種々のクォーク,レプトン,ゲージボソンの基本的な性質,強相互作用および電弱相互作用の標準模型,更にそれらを高い立場で統一しようとする大統一模型を学ぶ.更に宇宙科学に関する内容のうち,宇宙暗黒物質・宇宙進化・太陽系科学を中心としたテーマに関する講義を行う.
キーワード
クォーク・レプトン・ゲージボソン,素粒子の標準模型,宇宙暗黒物質
注意
積極的な受講態度を期待する.
目標
1. | 現代量子科学の基礎である素粒子の標準模型を学び,物質およびエネルギーの存在形態について理解すること.同時に,それが宇宙科学と如何に結びついているかを知ること. |
計画
1. | 素粒子の相互作用1 素粒子の分類 |
2. | 素粒子の相互作用2 電弱相互作用 |
3. | 素粒子の相互作用3 強相互作用 |
4. | 場の量子論の基礎1 スカラー場 |
5. | 場の量子論の基礎2 ディラック場 |
6. | 場の量子論の基礎3 ベクトル場 |
7. | 暗黒物質と素粒子1 観測データ |
8. | 暗黒物質と素粒子2 超対称性の基礎 |
9. | 暗黒物質と素粒子3 超対称性と標準理論 |
10. | 太陽ニュートリノ1 観測データ |
11. | 太陽ニュートリノ2 標準太陽模型 |
12. | 太陽ニュートリノ3 ニュートリノ振動 |
13. | 素粒子の標準模型1 ゲージ原理 |
14. | 素粒子の標準模型2 対称性の自発的破れ |
15. | 素粒子の標準模型3 標準模型の基本構成 |
16. | 総括授業 |
評価
受講態度・講義中のレポート(50 %),論文読解(30 %),期末の課題(20 %)を総合して評価する.
再評価
有(レポート)
教科書
なし(適宜プリントを配布する)
参考資料
なし(必要に応じて講義中に紹介する)
連絡先
日置(総合科学部3号館 1N04 号室, 088-656-7234, hioki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火曜日 11:50∼13:00 (質問などは在室中ならいつでも可)
伏見(総合科学部3号館1N01, 088-656-7238, kfushimi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 平日の11:50-12:50