2009年度 徳島大学 共通教育 社会性形成科目群 — 毎年(後期)

共創型学習 / 医療とコミュニケーション

Creativity Development / Medical communication

平成19年度以前の授業科目:『共創型学習』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『人間と生命 / 医療とコミュニケーション』

教授・荒木 秀夫, 助教・長宗 雅美, 学術研究員・嵯峨山 和美

2単位

 木(3・4) 全(全)

授業の目的

本授業は「共創型学習」として開設する.共創型学習は,学生が共同作業による「ものづくり」や「ことしらべ」を通じて,教養人としての「社会性」を高めることを目的としている.この授業では「医療とコミュニケーション」をテーマとし,コミュニケーションを支える言語,非言語機能に関する基礎知識を得るとともに,人間の行動的,社会的なコミュニケーションのあり方を体験的に学ぶことによって,自らの日常の人間関係,また医療における人間関係に活かすことを創造的に学ぶことを目的とする.

授業の概要

授業の前半においては,コミュニケーションの基礎となる生理学,言語学的な知見を簡単な実習を交えながら学習し,それらが実際の日常生活におけるコミュニケーションにどのように反映され,行動学的にどのような解釈がなされているのかを学習する.次ぎに,ワークショップ等を通じて,「こころ」に焦点をあてて,体験的にコミュニケーションの特性や機能について学習し,最終的には学生自身が課題を設定して,グループごとの調査研究を通じてコミュニケーションへの理解を深める.

キーワード

コミュニケーション,言語,人間行動,人間関係,医療

受講者へのメッセージ

人間関係は社会の基盤である.私たちのコミュニケーションは言語・非言語的要素が複雑に絡み合い成り立っている.これらを科学的にとらえると同時に,そこに含まれる「こころ」の要素を体験,理解することで,学生自身のコミュニケーション力を伸ばしてほしい.この授業は,課題をこなすために授業時間外でも行うことがある.途中でリタイヤするとグループのメンバーに迷惑をかけることになるので,最後まで主体的に参加することを望む.

到達目標

1.コミュニケーションについて理解を深め,自らのコミュニケーション能力を高めるための課題を認識するとともに,人間の行動を科学的に理解し,日常生活の人間関係に活かす能力を獲得する.

授業の計画

1.オリエンテーション
2.授業概要と事前調査
3.脳と言語
4.認知能力の発達とコミュニケーション
5.ボディーランゲージ・ジェスチュア
6.人間行動におけるコミュニケーション
7.聴き手のあり方
8.ホスピタリティを学ぶ
9.協力について学ぶ
10.医療現場のコミュニケーション -患者の気持ち-
11.医療現場のコミュニケーション -チーム医療,リーダーシップ-
12.ESDワークショップ -さくら診療所見学-
13.課題の設定,グループづくり
14.調査結果の分析
15.調査結果の分析と資料づくり
16.プレゼンテーション

成績評価の方法

授業への参加態度,プレゼンテーション,小レポート等により総合的に評価する.

再試験の有無

無し

教科書

授業中にプリント資料を配付する

連絡先

荒木(3119, 0886567214, araki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 授業後1時間
長宗(連絡先未登録)