2010年度 工学部 機械工学科 昼間コース — [選択] 1年(後期)

機械数理演習2

Mathematical Fundamentals of Mechanical Engineering 2

教授・末包 哲也, 講師・水谷 康弘

1単位

目的

機械工学の専門科目では,物理現象を工学的視点から解析し,その結果を応用して有用な結果を導く方法を講じることが多い.そこで,これら機械工学の専門科目を受講する前に最低限修得しておかねばならない数学および物理の基礎を体得させることを目的としている.

概要

機械工学の専門科目につながる数学および物理の基礎について,2 部構成で講義と演習を行う.前半では工学上有用となる単位系・対数・グラフによる表現などを習得すると共に,線形代数の工学的応用法を体得する.後半では測定値と誤差,有効数字,データの処理などの基本を扱う.それぞれの基本と要点が理解出来るように,簡単な例題やレポート課題などを通じて演習を行う.

キーワード

図心,図表,グラフ,誤差,最小2 乗法

先行科目

機械数理演習1

要件

「機械数理演習1」を履修していることが望ましい.

目標

1.単位系について理解していること,対数グラフを使いこなすことができ,工学上,慣習的に用いられているグラフによる表現ができること,および,線形代数学と工学の関連について基礎的な知識を有していることを到達目標とする.
2.測定値と精度,誤差,有効数字,データの処理などの基本を身につける.

計画

1.SI単位系
2.単位・数式・次元解析
3.ノーマルスケール,セミロググラフ
4.セミロググラフの読み取り
5.両対数グラフ
6.工学のための図表の書き方
7.図の書き方(演習)
8.前半部のまとめと試験
9.測定値と誤差
10.代表的な測定機器と精度
11.和・差における誤差の波及
12.積・商・演算における誤差の波及
13.有効数字・近似計算
14.測定値の統計的取扱いの基礎
15.最小2 乗法
16.後半部のまとめと試験

評価

演習レポートに基づく平常点と試験の結果とを6:4 の比率で総合して評価60%以上を合格とする.評価に対する前半部・後半部それぞれのウェイトは1:1 である.

JABEE合格

【授業評価】と同一である.

JABEE関連

(A)に対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

教科書は使用しない.プリント資料を配布する.

参考資料

講義中に随時紹介する.

連絡先

水谷(mizutani@me.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
末包(M521, suekane@me.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

毎回演習を行うので,定規·物差し,関数電卓,A4レポート用紙を持参すること.