2010年度 先端技術科学教育部 知的力学システム工学専攻 機械創造システム工学コース 博士前期課程 — [選択]

デジタル制御論

Digital Control Theory

講師・水谷 康弘

2単位

形態

講義

目的

ディジタル制御系の基本構造とその数学的信号の表現法を学び,制御理論の組み立て方の構成法を理解する.知的情報処理理論としてニューラルネットワーク理論の解説と,実習を通してその応用法を理解する.

概要

マイクロコンピュータの普及に伴い制御理論の進歩も著しい.ここでは,ディジタル制御の基礎的思考,現代制御理論を扱うためのディジタル制御理論,その応用としての最適制御,二自由度制御,工業プラントの制御について講義する.更に,最近制御等の分野において応用が急速に広まり,脳の仕組みを数学的にモデル化したアルゴリズムをもつニューラルネットワークについても解説する.工業にかかわる科目である.

キーワード

2自由度制御,ニューラルネットワーク,最適制御

要件

学部開講科目の自動制御理論1,2及び関連科目を十分に理解していること.

目標

1.ディジタル制御系の構造を理解し,その応用範囲の広さを認識する.
2.AI,ニューラルネットワークおよびファジイ理論に関する実習を通してその応用法を理解する.

計画

1.ディジタル制御系の基本構成
2.ディジタル制御系とアナログ制御系の違い
3.制御信号の数学的表現法
4.パルス伝達関数
5.安定性と定常偏差
6.ディジタル制御系の設計法(PID制御)
7.ディジタル制御系の設計法(2自由度制御)
8.ディジタル制御系の設計法(モデル予測制御)
9.中間試験
10.AI(人工知能)の概説
11.AI(人工知能)の実習
12.ニューラルネットワークの概説
13.ニューラルネットワークの実習
14.ファジイ理論の概説
15.ファジイ理論の実習
16.最終試験

評価

2つの試験とレポートに基づいて評価する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

授業中に紹介する

参考資料

授業中に紹介する

連絡先

岩田(M427, 088-656-9743, iwata@me.tokushima-u.ac(no-spam).jp)