2010年度 歯学部 歯学科 学部課程 — 2年(後期)

歯科理工学B 講義

Dental Engineering

准教授・浜田 賢一

1単位

形態

講義

授業目的

歯科で用いられる材料の適切な成形・加工法を理解するために,①歯科用のレジン,印象材,ワックス,石こう,埋没材の特性と成形法,②金属の鋳造法,接合法,③歯科用の材料の切削・研磨法,について学習する.

授業概要

歯科で用いられる各種材料の特性を理解し,それに基づいた最適な成形・加工法を習得する.

授業テーマ

歯科で用いられる材料の特性と成形・加工法を理解する.

キーワード

歯科材料,歯科生体材料

授業方法

講義(プリント,プロジェクタ等を適宜用いる.)

授業場所

第2講義室

到達目標(<>はコアカリ対応)

1.高分子材料,セラミック材料,金属材料および複合材料の構造と物性を説明できる.<E-1-1)>
2.生体材料の力学的,物理的,化学的および生物学的所要性質を説明できる.<E-1-2)>
3.生体材料と歯科材料の安全性の評価を説明できる.<E-1-3)>
4.接着材と合着材の種類と成分および特性を説明できる.<E-1-4)>
5.印象材の種類と性質を説明できる.<E-2-1)>
6.歯科用石こうの種類と特性を説明できる.<E-2-2)>
7.ワックスの種類と特性を説明できる.<E-2-3)>
8.レジンの重合,金属の鋳造・熱処理およびポーセレン焼成の特徴を使用機器と関連づけて説明できる.<E-2-4)>
9.切削・研磨用材料と使用機器の特徴を説明できる.<E-2-5)>
10.金属の接合法と特徴を説明できる.

授業計画

大項目中項目内容担当到達目標
1.高分子材料ポリマー概論1
歯科用ポリマーの種類と用途
浜田1,2,3,8
2. 〃ポリマー概論2
ポリマーの重合と構造
3. 〃ポリマー概論3
ポリマーの特性と接着
4. 〃印象材1
弾性印象材
2,5
5. 〃印象材2
非弾性印象材
6. 〃ワックス
歯科用ワックス
2,7
7.無機材料模型材
模型用石こう
2,6
8.高分子材料歯科用レジン1
床用レジン(加熱重合レジン)
2,3,8
9. 〃歯科用レジン2
床用レジン(常温重合,射出成形レジン)
10.材料加工学歯科精密鋳造1
金属の性質と鋳型
2,8
11.無機材料埋没材1
石こう系埋没材
12. 〃埋没材2
リン酸塩系埋没材,その他の埋没材
13.材料加工学歯科精密鋳造2
鋳造操作と鋳造欠陥
14. 〃金属の接合
ろう付けと溶接
2,10
15. 〃切削と研磨
切削・研削・研磨用材料と器具
2,9

成績評価の方法

筆記試験80点,演習・課題等20点の合計100点満点で60点以上のものを合格とする.

再試験

行う.

教科書,プリント,参考書

プリント:MLSサーバからダウンロードして印刷の上,授業時に持参のこと.

参考書:「スタンダード歯科理工学 第4版 -歯科生体材料・歯科材料-」,西山實 他編著,学建書院(2009)

参考書:「臨床歯科理工学」,宮崎隆 他編著,医歯薬出版(2006)

参考書:「目で見る歯科理工学 -歯科領域と生体材料-」,中村正明 他監修,医歯薬出版(1992)

参考書:「現代歯科理工学」,長谷川二郎 他編,医歯薬出版(1996)

参考書:「新歯科材料・器械 第2版」,川上道夫 著,医歯薬出版(1994)

連絡先

浜田(生体材料工学分野 第2研究室, 088-633-7334, hamada@dent.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: (月・水16:00-18:00)