アジア思想演習 (前期)
教授・有馬 卓也
2単位
目的
より高度な思想·文学関係の文献を講読しながら,中国の思想·文化を考えていこうというものである.アジア思想基礎研究の次のステップである.一つの文献を歴史·思想·文学·文化という枠組みにとらわれずに理解·把握することの訓練である.
概要
今年度は,明治20年代を中心に国民主義者として新聞『日本』を主宰していた陸羯南の思想を社説記事から分析していく.そして,日清・日露という二つの戦争を体験した明治人の思考を考えていきたい.
キーワード
明治思想,陸羯南,『日本』
目標
1. | 陸羯南の思想を理解することを通して,人間の普遍的な理解を試み得る目をもつこと. |
計画
1. | 1)ガイダンス |
2. | 2)∼14)新聞『日本』の社説講読 |
3. | 15)まとめ |
評価
演習形式で行う.出席点と担当分の成果を総合して評価する.出席は一回につき3点.欠席をする場合,あらかじめ連絡を入れること.連絡があった場合の欠席と無断欠席とでは評価が異なるので注意.詳細は第一回目の講義の時に連絡する.
再評価
行わない.
教科書
参考書として以下の文献を挙げておく.鹿野政直『近代日本思想案内』(岩波文庫),松本三之介『明治精神の構造』(岩波書店),陸羯南『近時政論考』(岩波文庫)
連絡先
有馬(088-656-7119, arima@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 随時